「円安・円高」という言葉をニュースで耳にしますが、円が安いとか、高いというのは、そもそもどういうことなのでしょうか? お金のプロに聞きました!
家計にとって助かるのは「円安」VS「円高」どっちがおトク?
すべての画像を見る(全3枚)「円安」と「円高」。家計にとってはどっちがおトクなの? ファイナンシャルプランナー塚越菜々子さんに伺いました。
●円高と円安のメリット・デメリット
メリット・デメリットはそれぞれ上記のことがあげられます。
●輸入品の価格が下がる円高の方が家計にとってはおトク
円安・円高とは、ほかの通貨と比べて円の価値が下がっているか、上がっているかを表すもの。たとえば1ドル=100円が1ドル=110円になると、ドルの価値が上がり、円の価値が下がるのでドル高・円安。一方、1ドル=100円が1ドル=90円になるとドル安・円高ということに。
円安になると、輸入品の値段が上がります。日本は原油をはじめ多くの生活必需品を輸入品に頼っているので、円安になると生活コストがアップすることに。反対に、円高になると、輸入品の値段が下がって、生活コストがダウン。
また円安には、日本経済を支える自動車や精密機械などの輸出産業の業績を上げるメリットもありますが、その恩恵は家計にはダイレクトに伝わりにくいものです。そのため、家計にとっては輸入品が安くなる円高の方がおトクといえるでしょう。
家計への恩恵は感じにくい円安ですが、たとえば「ドル建ての保険を解約して円に替えたい」「ドル預金を円に両替したい」という場合は、ドル高・円安のタイミングがいいかもしれません。