妻として母として、また働く女性として。現代の主婦たちはたくさんの人とつき合わなくてはなりません。とくに最近はSNSの普及もあり、人間関係が複雑化しています。
そんななか、自分より他人を優先させる、人の気持ちに“敏感すぎる人”が増えていて、他人本位の人づき合いに苦しんでいるケースが多発しているそう。

そこで人気カウンセラーの根本裕幸さんに、“敏感すぎる人”たちがうまくSNSとつき合ってくための工夫をお聞きしました。

SNSに振り回されない対策方法
SNSが重くのしかかる…
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“イイネ”の数が気になる人は、あえて投稿数を増やしてみましょう

「自分には価値がないと思い込んでいませんか?だからイイネの数を自分の価値におき換えて一喜一憂してしまうんです。でも実際には、イイネの数にたいした価値はありません」と根本さん。

とはいえ、イイネにとらわれてしまっていたら、いくら「イイネの数と自分の価値とは関係ない」、「自分に自信をもて」と言われても、すぐには気持ちを切り替えられません。

「そこで私はあえて荒療治として、自分がアップする投稿数をそれまでの2倍、3倍と増やすことをすすめています」

あえて投稿数を増やしてみましょう
SNSに振り回されないための荒療治とは!?

投稿数を増やすことで一つひとつの投稿への思い入れが弱くなります。またイイネのチェックに手が回らなくなるので、SNSへの執着を手放せるように。

「SNSに気持ちも時間も費やすことがバカらしくなってくれば大成功です!」

人の幸せそうな記事を見て「負けられない!」と思う人へのアドバイス

「人の幸せを素直に喜べないときは、どこか自分に不満がある場合が多いものです。まずはじっくりと自分自身の心に問いかけてみてください」と根本さんは言います。

いい夫、かわいい子どもがいて私は幸せなはず! と自分に言い聞かせていても、じつは平凡な生活につまらなさを感じていたり、夫との関係に課題があったりということも。

「人をうらやんだり、はり合ったりすることをやめ、自分自身の確かな幸せを見つけましょう」とアドバイスしてくれました。

友人の投稿に、悪意を感じてしまう場合は…

仲よしグループだと思っていたのに、呼ばれていないランチ会の記事を見てしまったり、自分にだけコメントがないと気になってしまう人も。

「とくに、自分を否定する思いが強い人は、他者からも悪意が向けられていると思い込み、あらゆるところにその〝証拠〞を見つけようとします」
その結果、友人の投稿に敏感に反応し、悪意があるんじゃないかと勘繰ってしまう事態に…。

「でも実際に、投稿に悪意があるケースは少ないもの。気にしないのがいちばんですが、どうしても気になるなら『どういう意味?』と聞いてしまうのもひとつの手です」と根本さん。

「また、こうした微妙な投稿をする人は、ほかの投稿でも悪気なく無神経な発言をしていることも多いはず。それをチェックしたうえで『この人はこういう人なんだ』と納得するのもいいでしょう」

楽しくて便利なSNSも、それに振り回されてしまったらもったいない! もし工夫をこらしても、うまくつき合えない場合は、やめてみることも視野に入れてみてください。

ESSE11月号

では、SNSのほかにもママ友や職場とのつき合いに疲れた“敏感すぎる人”の事例と解決方法をご紹介。ぜひチェックしてみてください。