手頃な価格で、歯ごたえがよく、サラダや炒め物など幅広いメニューに使えるピーマンですが、きれいに洗ったつもりでも、でき上がった料理にタネが残っていることがよくあります。切り方にはとくにこだわりがあるという料理家の小田真紀子さんに、ピーマンの食感をいかしつつ、まな板を汚さない切り方と料理をうかがいました。
すべての画像を見る(全4枚)まな板を汚さない乱切りで ほどよい歯ごたえの炒めものに
タネでまな板を汚さずに切るポイントは、ピーマンを丸のまま、先の細いほうから切りはじめること。ピーマンを回しながら切れば、最後にヘタとタネだけが残せます。この乱切りはタネを片づける手間が省けるばかりか、ほどよい歯ごたえと、大きさを揃えられる、炒め物にぴったりの切り方でもあります。ピーマンの乱切りの方法と炒め物ノレシピを紹介します。
●まな板を汚さない切り方
ピーマンのヘタの部分を持ち、先の細い部分から斜めに切り落とす。ピーマンを回しながら、タネを避けるように、ひと口大に切っていく
ピーマンのタネはヘタのまわりについているので、この部分を避けて切り進む。最後にヘタとタネだけが残る
乱切りピーマンとひき肉のみそ炒め
ざく切りにしたピーマンは存在感満点。みそショウガ風味のひき肉ともマッチして、思わず箸のすすむおいしさです
[材料]
・ピーマン…3個(90g)
・豚ひき肉…100g
・シメジ…1/2パック(50g)
・ショウガ…1かけ
・サラダ油…小さじ1
・A(みそ大さじ11/2 砂糖小さじ2 片栗粉小さじ1/2 水大さじ2)
[つくり方]
(1)ピーマンはひと口大の乱切りにする。シメジは小房に分ける。ショウガは粗いみじん切りにする。
(2)フライパンにサラダ油を中火で熱し、ひき肉をざっと広げ入れ、真ん中に(1)を散らす。2~3分焼き、上下を返しながら1分炒める。
(3)(2)の真ん中をあけて強火にし、Aを合わせて加え、ひと煮立ちして全体に味をからめる。
今日紹介した ピーマンの乱切りとレシピは、小田さんがいろんな野菜のおいしくてきれいに見える切り方を紹介した書籍『
「切り方」ひとつでいつもの料理がもっとおいしくなるレシピ』(扶桑社刊)に掲載されています。素材の味を引き出す切り方と調理法が多数紹介されているので、料理ビギナーからベテランまで楽しめる1冊です。