大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さん。ここでは、そんな高見沢さんが、今イチオシの漫画を紹介! 今回の作品は、SNSでも話題沸騰! 高見沢さんも、最初はそのポップなタイトルからユーモラスな物語かと思っていたという、衝撃のヒューマンドラマです。
ポップに見せかけた、衝撃のヒューマンドラマ『タコピーの原罪』
『タコピーの原罪』タイザン5/著 集英社刊 上・下
ハッピーを広めるために地球に降り立ったハッピー星人のタコピー。助けてくれた少女・久世しずかを助けるために奔走するが、彼女の人生はタコピーの想像以上に悲惨だった。しずかを救うために、タコピーが犯す罪とは…!?
タコピーの原罪
●どんな争い事も話し合いで終わりにできる世界であって欲しい
生まれながら人間は原罪を背負っていると、高校の聖書の授業でそう教えられました。そもそも原罪とは何かと思ったら、アダムとイブが神に背いて禁断の木の実を食べちゃった罪の事でした。ダメ! って言われると、ついそうしたくなるのが人間なんですけどね。とにかく神に逆らったらアカン! ということです。
では、タコピーの原罪とは? 宇宙人のタコピーは、ドラえもんの如く色々な便利道具を持っていますが、それを異星人に使わせてはいけないというルールを破ります。主人公をハッピーにするためよかれと思ったことも裏目に出て、何度もタイムリープしますが、にっちもさっちもいかなくなります。思い通りにいかないのは人生も同じです。タイトルがポップなのでユーモラスな物語かと思いきや、いじめや毒親など色々考えさせられるコミックでした。結局、対話による関係改善がハッピーになる近道でしたが、どんな争い事も話し合いで終わりにできる、そんな世界であって欲しいものです。