テレビや雑誌などで、スマートに暮らすためのアイデアを披露している整えアドバイザー・阪口ゆうこさんによると、暮らしやすさのポイントは、「よく使う場所は徹底してガラーンとさせる」ことといいます。
家を訪ねた人からはビックリされることも多いという、ものを置かないガラーンと片づいた冷蔵庫は、「食費の節約、家事の効率化、さらにはダイエット効果」もあるそう。
憧れのガラーン冷蔵庫をかなえる、簡単な3つのワザを紹介してもらいました。
節約、家事効率アップ、ダイエットにも! いいことずくめのガラーン冷蔵庫
ミニマリストの代表的擬音(?)といえば「ガラーン」。私の家にもさまざまなガラーンが存在します。
飾り棚の上、キッチンの上、そしてそして冷蔵庫!
冷蔵庫がガラーンというのは、質素な生活ゆえに食べ物が入っていないということではなく、全部食べきっているということ。買い物に行ったその日からすべてを食べつくす結果、ガラーンをキープできているのです。
このガラーン冷蔵庫、正直、いいことしかありません。
まず、廃棄食材が出ず、ムダがない。ムダがないからお金も残るようになる。さらに、ものが少ないから掃除が行き届いて清潔。適正量しか買わないように心がけることで食べすぎが防げて、実際にやせました。
冷蔵庫の中がぎゅうぎゅうだった頃は、あけるたびにイヤ~な気持ちに襲われていました。
「早く食べなきゃ!」と、食べ物に追われているような強迫観念、「絶対、奥から化石みたいな食材出てくるよな…」という未知の恐怖…。あけるたびにため息をついていました。
そんな冷蔵庫収納の劣等生だった私でも、「ものの入れ方」を見直すだけで、ガラーン冷蔵庫が難なくキープできるように。
今すぐ実践できる3つのポイントを紹介します。
ガラーン冷蔵庫にするための3つのポイント
●(1)「ファーストイン・ファーストアウト(FIFO)」
すべての画像を見る(全3枚)日本語にすると、「先入れ先出し」となるでしょうか。長くカフェチェーンで働いていたのですが、そのときに学んだ考えです。要するに、消費期限の早いものから順番を守って消費するということ。
豆腐や納豆などは容器に消費期限が記載されていますよね。わが家では、期限の早いものを上に、期限の遅いものを下にと、FIFOを意識した配置をしています。
牛乳も一緒で、毎週たくさんの牛乳を買うのですが、いつも同じ商品を選んでいるので、冷蔵庫の上段に寝かせてストックするときに、FIFOを意識して日付が見えるように並べています。
単純ですが、この意識の差で、うっかり消費期限がより長い方を先に開封してしまった…なんてミスは防ぎやすくなります。
●(2)パッケージを剥がす
ちょっとしたことですが、パッケージされたままの状態で冷蔵庫インすると、はがすのが面倒で食べるのがついあと回しになってしまいがち。
ずるずると使うタイミングを逃して、冷蔵庫の奥から「あけたらやばい」玉手箱と化したなにかを発見したことが何度もあります。恐ろしくて開封できないことばかりでしたが…。
消費期限や食べ方の記載がある場合は別ですが、冷蔵庫に入れる際にはなるべくパッケージはビニール包装ははがしてから。それだけで、消費するスピードはグンと上がります。
●(3)収納グッズは使わない
昨今はやっているのが、冷蔵庫の中をケースでびっちり仕切った収納法。でも、私は、冷蔵庫の中に収納ケースは使いません。
ケースを使って配置場所をつくるということは、食材を「入れてもいい場所」をつくるということ。つまりは、入っているのが普通という状態を生み出してしまうことになるのです。
わが家の冷蔵庫でも、かつては収納ケースを使っていました。でも、その結果、「消費する」という意識を大幅に低下させてしまうことに。
ある日、ケースの中を見てみたら、消費期限を大幅に超えたドレッシングや調味料、総菜を買ったときについてきたしょうゆや辛子が大量に! げんなりしたのは言うまでもありません。
そんなことを何度も繰り返し、最終的にはケースごとさよならしました。
収納場所をつくらなければ、いつでもすぐそこに見えているから、使いきって減らす意識が働きます。
見せかけのすっきりを脱却することが、カオスな冷蔵庫卒業の第一歩です。