日刊Sumai編集部がメーカー担当者に聞いたところ、「内装材は、コロナ禍による在宅ワークの増加により、ニーズが大きく変わってきている」そう。実際、収納スペースをテレワークスペースにリフォームするパネルや、抗ウィルス加工が施された商品などが続々登場しています。メーカーが語る、内装の最新トレンド。新築やリフォームの参考にしてみましょう。
すべての画像を見る(全9枚)Q1.最近のトレンド、ユーザーの購買傾向は?
A.在宅時間の増加で、これまで以上に快適性やリラックスできる空間が求められている
新型コロナウイルス感染症の影響による在宅時間の増加にともない、購買動向に変化が出てきています。
「ワークスペースの設置やリビングでの家族との過ごし方など、暮らし方を見直す人が増えている」(パナソニック)。「これまで以上に快適性やリラックスできる空間が求められている」(LIXIL)。「より快適に過ごすために付加価値の高い製品を検討」(立川ブラインド工業)など住空間の快適さを重視する傾向が。
また、「SDGsに関する企業の取り組みや環境に配慮した製品への問い合わせが増えた」(アドヴァングループ)との声も。デザイン性に関しては、「SNSで情報を入手している人が多くなった」(ニチベイ)と感じているメーカーが複数あり、製品選びにSNSを活用する人が増えているようです。
●SNSでも注目度の高い、おしゃれなバーチカルブラインド「アルペジオ」(ニチベイ)
Q2.人気のアイテムやサービスは?
A.事例投稿が確認できる公式インスタグラムや、バーチャルの無料アプリが人気
テレワークの増加により、「室内窓やシステム収納」(パナソニック)、「違和感なく個室がつくれる採光窓を使った間仕切り」などが売れています。
ブラインドではSNS映えする縦型ブラインドが注目を集めているようで、「縦型ブラインドの新機種『アルペジオ バックレーススタイル』」(ニチベイ)、「縦型ブラインドの中でも特に、ドレープとレースを交互に配した『ラインドレープ ペア アンサンブル』」(立川ブラインド工業)が人気。
「1000件以上の事例投稿が確認できる公式インスタグラム『VERITIS』」や「バーチャルで床の着せ替えができる無料アプリ『フローリングAR』から、無料で現物カットサンプルの手配ができるサービス」(いずれもパナソニック)にも注目です。
●リビングにもうひと部屋つくれる間仕切り「プレイス スウィング」(立川ブラインド工業)
Q3.SDGsを意識したアイテムは?
A.リサイクル素材を使った床材や、窓回りは遮熱・断熱性能のある商品を展開
床材では「リサイクル素材を使用したカーペットタイルなど、環境に配慮した商品を多数用意」(アドヴァングループ)、「リサイクルチップボードを基材にした床材」(パナソニック)などが人気。
窓回りは「エコ素材の竹を使用したウッドブラインド『バンブースラット』のほか、遮熱・断熱性能のある商品を展開」(ニチベイ)、「遮へい性能や遮熱・断熱効果を高めたブランドや遮熱効果のある塗装を施したスラット(羽根)」(立川ブラインド工業)に加え、スマート家電リモコンなどと組み合わせられる窓回りの電動製品(立川ブラインド工業)にも注目。
●横型ブラインド「パーフェクトシルキーチェーン」(立川ブラインド工業)
●裏張りにペットボトルをリサイクルした自社開発の軽量バッキング使用のタイルカーペット(アドヴァングループ)
タイルカーペットの材料として、リサイクルされるペットボトル。