卵とバターを使わないパン教室「toiro(トイロ)」を主宰する幸栄さんの暮らしのエッセー。2人の娘をもち、簡単につくれるおやつや、だれでもまねできるインテリアアイデア、家事を楽しくする方法など、なにげない暮らしを楽しむコツが人気の幸栄さん。今回は、ひな飾りの楽しみ方について教えてもらいました。

幸栄さん
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さりげない「ちょっと飾り」。部屋の雰囲気がパッと明るく変わる!

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ひな人形を飾るのは気が重い?面倒?

新しい1年が始まり、節分を迎えたらすぐに出すものがあります。そう、「おひなさま」! 私の周りからは「おひなさま出さなきゃ…」「早くしないとすぐに3月になっちゃう!」なんて気が重たそうな声をよく耳にします。

ひな人形
幸栄さん宅のひな人形

「おひなさまを飾る」ということは、とても楽しみなことの1つです。今年も節分を迎えることができて、やがて訪れる春を穏やかに迎えることができそう。そんな、小さな幸せをかみしめることができるからです。そして、私は「おひなさまを飾る」ことは大きな行事ではなく「気楽な毎年の出来事」と考えているからかもしれません。

わが家には2種類のひな人形があります。どちらかが長女用、次女用ということではありません。

●引っ越しを機に細かい飾りを処分

ひな人形
スタンダードなひな人形

スタンダードなひな人形は、長女が生まれたときに購入しました。おだいりさまとおひなさまだけのものを選びましたが、そのほかにも細々とした飾りがたくさんついていまして…。それをひとつずつ出しては飾ることがいつも面倒でした。

そして、引っ越しを機に、その細かい飾りたちをすべて処分しました。もちろん買ってくれた母に相談した上で、ですが。

そう、この細々したものを出すということがあまりにも面倒で、おひなさまを飾ることが大変なことになってしまっていたのです。せっかくだから飾ることを楽しみたい! と思い、思い切って処分しました。

そして、クローゼットの中に片づけることにしました。日々使うクローゼットなら、さっと開けたらすぐ取り出せるからです。そうすると…不思議なくらいおひなさまを出すことが気軽なものになりました。