●バレエを習うぽん子ちゃんは、家で見たことがない幸福に満たされたような笑顔
次の次の回に、僕もつき添いで行ってみました。お着換えは家ですませて車で向かいます。
小学校低学年から4歳児までのクラスで、10人くらいでした。ぽん子ちゃんがいちばんの新入りです。
新入りでなににもできないのに、かわいい衣装の女の子の仲間に入れたことがよっぽどうれしいのでしょうか、終始ニコニコしています。
家でもよく笑う子なのですが、家では見たことがないようなほわ~んと浮かれたような、地に足が着かないような、幸福に満たされたような笑顔です。上品でリズミカルなピアノの音楽がずっと流れています。
言葉も数もおぼつかないので、隣の子の様子を見て懸命にまねします。ところが、隣の同じ4歳児の先輩はちょっと機嫌が悪くて、みんなが立っているのに一人座ったり、先生に言われた課題をせずにじっとしていたりします。ぽん子ちゃんはその子のまねもするので反抗的態度のようでもありました。
スキップもまだできなくて、ほかのみんながスキップで進むところを、剣道のような変なステップで進みます。
先生に5回と言われても5がまだよく分からず、数をオーバーしてしまいます。
●言葉の言い間違いもかわいい4歳児。バレエを続けてくれるといいな
うーちゃんが4歳くらいのときは、ほかの子に遅れたら大変だとお風呂で数を数える練習をしたり、あいうえおの表を貼って教えたりしていましたが、ぽん子ちゃんにはそのうち時期が来れば自然に覚えるだろうとそんなことを一切しておりません。言葉の言い間違いもかわいくて放置しています。
ちゃんと言うようになったらむしろ寂しいような、こんなのよくないのですが、そう思ってしまいます。
幼児クラスなので、それほど難しい課題はなく、半分くらいは柔軟体操やちょっとした筋トレ的なフィジカルな運動です。1番とか5番とか、バレエには決めポーズがあります。「肩を落として、首を長く」と先生がしつこいくらいに指導します。それだけでも毎週習っていたらすごくいいと思いました。続けてくれるといいなあ。