「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」。この言葉、ご存知の方も多いのでは!? そう、現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のあんこのおまじないです。「大変そう」と思われがちなあんこ炊きですが、つくる工程はシンプル。さあ、みなさんもおいしいあんこを炊いてみませんか?
超簡単!おいしいあんこの炊き方
すべての画像を見る(全10枚)教えてくださったのは、料理研究家の荻野恭子さん。
小豆:砂糖=1:1 +ひとつまみの塩という超簡単レシピです。
小豆は大納言でもOK。砂糖もグラニュー糖やきび砂糖などお好みで。グラニュー糖+きび砂糖というように半々にしてもおいしいですよ。
<お汁粉とぜんざいはあんこをつくる過程でできる>
- 和スイーツの定番であるお汁粉とぜんざいは、じつはあんこを炊く工程の途中でできるもの。自家製あんこに挑戦すれば、半分をお汁粉やぜんざい、残りをあんこでいただくというふうに、一度で二度おいしいお楽しみも。
では、早速あんこのつくり方を紹介しましょう!
【つくり方】
(1) 小豆に熱湯をかける
小豆をザルに入れ、たっぷりの熱湯を回しかける。
(2) 「渋きり」をする
鍋に湯をきった(1)の小豆を入れ、たっぷりの水を加えて強火にかける。沸騰したら中火にして10分ほどゆで、煮汁が茶色になったら、ザルに上げて湯をきる(渋きり)。
(3) 小豆を煮る
鍋に(2)の小豆を戻し入れ、たっぷりの水を加えて強火にかける。煮立ったら弱めの中火で1時間ほど煮る。
(4) 差し水をする
途中で煮汁が少なくなって、小豆が煮汁の表面あら出るようになったらその都度水を1~2カップほどたす。
(5) ゆで具合を確認する
1時間ほど煮たら、やけどに注意しながら小豆をひと粒取り出し、指でつぶしてゆで具合を確認する。手ですっとつぶれるくらいのかたさならOK。まだかたいようなら、やわらかくなるまで煮て。
(6) 砂糖を加える
小豆がやわらかくなったら、砂糖、塩を順に加えて混ぜる。砂糖と塩がなじんだら、お汁粉の完成。
(7) もったりするまで煮つめる
弱めの中火のまま、ときどき混ぜながら、もったりするまで煮つめるとぜんざいに。
(8) さらに煮つめる
さらに汁気を飛ばし、好みの状態になったら火を止める。小豆あんのでき上り。
●あんこの保存方法
100gずつ小分けにしてラップで包み、保存袋に入れて保存するとよいです。冷蔵庫で1週間~10日間、冷凍庫で約1か月保存可能。あんこは100gに対して水1/2カップを加えて加熱すると「お汁粉」に、1/4カップを加えたら「ぜんざい」になります。
ESSE2月号では、お汁粉やぜんざい、あんこを使ったおやつも紹介しています。
小豆の声を聴きながら、あんこづくりを楽しんでみてください。