髪や頭皮にいいといわれるさまざまな情報。はたして本当に効果があるのでしょうか？実際のところを、美肌&美髪のスペシャリスト、齊藤あきさんに聞いてみました。
石けんシャンプーでギシギシしたあと、髪に酢をつけるのは？
しばしば話題に上がる石けんシャンプー。使用後は髪の毛がギシギシとしますが、”酢をつければしっとりする”という大変よく話を耳にします。髪にとって、これはいいことなのでしょうか？
「髪の表皮にあたる組織『キューティクル』は、アルカリ性になると開き、酸性になると閉じる性質ですが、酢に保湿効果はないので、しっとりするというのは間違いです」。代わりに使うといいのはグリセリン。「洗面器いっぱいの酢水にグリセリン大さじ1をたせば、保湿効果をプラスできます。そのままの濃さでは頭皮に刺激が強いので要注意！」。グリセリンは薬局で300円ほどから買え、1回の使用量も少ないのでおトクです。
結論：石けんのアルカリ性で開いたキューティクルを閉じますが、保湿効果はありません。リンスのように、髪を補修・修復する効果もないので注意！
リンゴ酢で頭皮マッサージ。髪と頭皮に本当に効果がある？
洗面器にリンゴ酢とお湯を入れて頭皮を洗えばスッキリ、というリンゴ酢美容が一時的に流行ったことがあります。これも本当に効果があるのでしょうか？
「リンゴ酢には、古い角質を取り除いてくれるとされるフルーツ酸『AHA』が含まれているため、頭皮をスッキリさせる効果が期待できます。洗面器にたっぷりお湯をはって、リンゴ酢を少したらし、指の腹で優しく洗いましょう」。マッサージのあとは水でよく洗い流してください。
結論：AHAは角質ケアによく使われる美容成分。効果が期待できます
