年も明け、何かと忙しくなってくると、ずるずると掃除を後回しにしてしまうこともありますよね。せっかく年末に掃除をしたのに、あっというまに汚れがたまった状態を見て、自分を責めてしまうことも。
家事関連の書籍を多数執筆している一田憲子さんは、忙しくて家事がほったらかしになっても、自分を責めません。それは掃除をサボったときのリカバリー方法をわかっているからなのだそう。詳しく伺いました。
掃除をサボってしまったときのために、リカバリー方法を見つけておく
取り返しがつかなくなる前にと、ラクに日々できる掃除をルーティンに決めていても、それすらできないときや、やりたくないときもあります。
「1週間ぐらい見て見ぬふりをしていると、サボッた分が目についてくるんですよね。とくにキッチンや浴室などの水回りは明らか。そんなときに役立つリカバリー方法を見つけておくと、なかったことにしてくれるので助かります。できるときにやる、それでいいじゃないですか」
●こびりついてしまった汚れはアルコールスプレーで除去
すべての画像を見る(全6枚)こまめな掃除ができず、こびりついてしまった汚れには、消毒用エタノールで対応しています。揮発性が高いので二度ぶきいらずで手軽。使用時は火気に近づけないように注意しましょう。
「スプレーボトルに入っているので、シュッとひと吹きしてふくだけです」
●カビはゴムつきブラシでサッとこする
お風呂掃除で手を抜くと、床や壁に点々と黒いカビが発生することも。
「見つけたらこのブラシで対策。ブラシ部分がゴムでコーティングされていて、洗剤なしでもゴシゴシこするだけできれいに落とせます」
●シンクに丸ごとつけ置き洗いで汚れを一掃する
水きりカゴについた水アカや、ガスレンジの五徳の焦げつきなどのガンコ汚れに効果を発揮するのがつけ置き洗い。シンクの排水口にフタをして熱湯をはり、過炭酸ナトリウムを大さじ1程度溶かした中につけ込みます。
「お湯が冷めたら水洗いすればピカピカです」
手間を先取りする「予防家事」を取り入れる
一田さんが、家事のリカバリー方法と併せて実践しているのが、やらずにすませる「予防家事」。汚れないための先回りで、ラクにきれいを保てます。
「汚れはついてから落とす手間より、つかないようにする方がずっと簡単。ふきんをきれいに洗ったり、冷蔵庫の中の汚れをふき取るのって、おっくうじゃないですか? そういった面倒なことをしないためのひと手間が予防家事なんです」
●野菜はジップロックに入れれば、冷蔵庫の汚れを防止できる
冷蔵庫の野菜室は、ふと気づくと野菜から落ちた土やタマネギの皮、ひからびた葉などが底にたまりがち。
「1種類ずつ密閉保存袋に入れて立てて保存するようにしてからは、汚れず、在庫管理もしやすくなりました」
●ふきんは煮るだけで除菌はOKに
使い終わったふきんは、まとめて鍋で煮る習慣に。
「石けんで洗ったり、漂白剤につけるのが手間で、古い鍋を使ってグラグラ煮ています。油汚れがついたときは重曹をひとさじ。これでにおいも取れ、さっぱりきれいになります」
●水回りのものは一日の終わりに乾かす
「水回りのものは、カラッと乾かすことが汚れ防止にとても有効なんです」。
一日の終わりには、排水口のトラップやゴミ受けは外してシンクの縁に置き、タライは立てかけ、水きりカゴは扉のフックに引っかけてひと晩乾かします。