家庭で育てたハーブを摘んで、できたてのパスタに…。そんなおしゃれな使い方もありますが、家庭菜園をしておけば、節約につながることも。とくにコスパを上げたいのなら、何を育てればよいの?プロの方にアドバイスを聞いてみました
食費節約:家庭菜園でトマトを育てています
栽培が簡単そうなので食費のたしにと、まず考えたのはトマト。果たしてコスパはどうでしょうか?
●肥料代や手間を考えると葉もの野菜の方が節約効果大
プロのアドバイス:家庭菜園におすすめの本当の節約野菜はこちら
「ホウレンソウやコマツナは、種から育てても約30日で食べ頃になるため、食費の節約用としておすすめです」(藤田さん)
また、パセリやミツバは、根を残しておけば、何度も収穫できます
そのほか…ミツバ・パセリ・サニーレタス
「トマトは、種から収穫まで4か月程度かかるうえ、定期的に肥料の追加が必要だったり、害虫が多かったり、意外と手間とお金がかかるわりに失敗も多いのです」(藤田さん)
節約という観点からいえば、日当たりがよければ短期間で収穫できて育てやすい葉もの野菜がおすすめです
「トマトは収穫まで4か月ほどですが、葉もの野菜は最短で1か月です」
一度植えたら何度でも収穫できる「宿根野菜」もおトクです
宿根野菜とは、一度植えたら同じ場所から何度も生える野菜のこと。
「とくに優秀なのはニラで、害虫がつきにくいうえ、丈夫で育てやすい。さらに、年に6回ほど収穫できますよ」(藤田さん)
そのほか…グリーンアスパラ・ミョウガなど
【藤田 智さん】
恵泉女学園大学教授。農業を通じて生活を豊かに彩る「生活農業」の先駆者として家庭菜園の普及等に努め、著書も多数。テレビ番組で家庭菜園の講師として出演中