新築ではなく中古の住宅やマンションを購入し、リノベーションして住む人が増えています。

そこでESSEでは、自分好みにリノベして理想の暮らしを手に入れたというお宅を訪問。話を聞いてみました。
ライフスタイルに合わせて暮らしやすさを追求したこだわりの住まいとは?

リノベーション
リノベーションには、内装やインテリアを好きにできるメリットが
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優先順位を決めて予算内で納得できるリノベを

今回取材をしたのは、内装建材やDIY用品を扱う会社に勤務する竹沢愛美さん(36歳)。不動産関係の会社に勤める夫(28歳)、長男(1歳)の3人で暮らしています。妊娠をきっかけに、マンション購入とリノベーションを決めたそう。

「妊娠中、そしてその後の子どもを育てる生活を想像したら、必然的に部屋にいる時間が長くなるだろうと考えました。それなら、好きな内装やインテリアに囲まれた暮らしをしたいと思ったのがきっかけです」

ふたりが選んだのは、築40年のマンション。すでにきれいな状態にリフォームされていましたが、「モノトーン調のスタイリッシュな内装が、自分たちの好みでなかった」とか。そこで間取りや水回りは大きく変更せず、できるだけコストを抑えて理想のリノベをすることに。

「最優先したのは部屋全体の印象を変えること。リノベ代金はローンを組まない計画で予算には限りがあったので、床材や壁を変えただけで、見た目をガラリと変えることに。アンティーク家具の似合う好きなテイストになりました」

完成した部屋には、温かみのあるオーク材の床に、塗装の質感が映える真っ白な壁。使い勝手を考えてプランニングした家事部屋や生活動線のおかげで、日々の行動にムダが出ず、夫婦ともに「生活しやすい!」と大満足の仕上がりになりました。

パークハイム駒沢

こちらはリノベーション前の写真。すでに住宅設備は新品が入った状態だったそう。

「既存の間取りはほぼ生かして、壁や床、扉などをリノベーション。風呂やトイレは既存の設備を利用しコストを削減。総工費400万円台で理想の家になりました」

●新品の食洗機もあえて処分。その分スペースが増えた

食洗機もあえて処分

リノベ前には、新品の食洗機つきシステムキッチンが備わっていた竹沢さん宅。

「もったいないと思いながらも処分し、新しいキッチンをイチから造作しました。作家ものの器が好きで食洗機で洗えないものが多くて。その分、電子レンジや炊飯器などの家電を置くスペースを確保しました。奥のコンロは既存のものを利用して、引き出しなどの面材だけ交換しています」

好きなものに囲まれているといった雰囲気のキッチン

まさに好きなものに囲まれているといった雰囲気のキッチンです。

今回紹介したリノベは「理想の暮らし」を実現するためのヒントになりそう。

ESSE9月号の特集「リノベで始める理想の暮らし」

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