旅行や帰省などの荷づくりで、衣類や小物をスーツケースやバッグに入れるとき、どんな風に分類していますか?

「通常は“アイテム別”や“家族別”に仕分けして入れるかと思いますが、“日別”にすると、滞在中の身支度がとてもラクになりますよ」と語るのは、国内外への取材旅行を数多くこなすトラベルライター・佐藤望美さん。

パッキング
“日別”にパッキングすると、コーデがラクに
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旅行中のコーディネートがラクになる!スーツケースのパッキング術

ここでは旅先での身支度と帰宅後の片づけがラクになる、パッキングのコツを詳しく伺いました。

●着替えはアイテム別でなく、1日単位でセットする

1、2泊の国内旅行なら着替えはそれほど必要ありませんが、長期旅行の場合は服や下着の量も多くなります。

着替えはアイテム別でなく、1日単位でセットする

「旅行先で毎日コーディネートを考えるのは手間なので、3日目くらいまではコーデをセットした状態で、ジップつきビニール袋に入れておきます。服はもちろん、靴下や下着、ヘアアクセなども一緒にしておくとかなり便利です」

こうしておけば、必要なビニール袋だけ前夜に取り出して、翌日の用意をすることが可能。

「周遊やホテル移動などでいちいちパッキングしなければならなくても、スーツケースの中身を全部広げなくてすむので時短になります。小さな子どもがいるなら、子どもの分もまとめて同じビニール袋に入れておけば取り出しもラク。私は5歳と1歳の子どもがいるので、きょうだい分をまとめて入れておき、一度に着替え準備を終わらせています」

2日目のビニール袋に日やけ止めをセットするのもおすすめ

今の時期は、2日目のビニール袋に日やけ止めをセットするのもおすすめ。

「出発前に塗ったら、次に取り出すのは翌朝。ここにまとめておけば、スーツケースの中ですぐ見つかるし、身支度しながら日やけ止めを塗ることができます」

●客室では、フタ付きソフトボックスにこまごましたものをひとまとめ

ホテルにチェックインしたら、毎日使う洗面道具や化粧品、こまごました小物、下着などはすべてソフトボックスに入れておくそう。

ソフトボックス

「同じホテルに連泊する場合、服はクローゼットにかけますが、清掃に入るホテルスタッフにあまり見られたくないものを、このボックスに入れておくと便利なんです。化粧品や下着類を入れることが多いですね。これは無印良品のラウンドジップのフタ付きソフトボックスです」

小さな子ども用には、おむつやおしりふきなどお世話グッズをひとまとめに

小さな子ども用には、おむつやおしりふきなどお世話グッズをひとまとめに。ホテルを移動するときは、このソフトボックスごとスーツケースに入れて運び、移動先のホテルでもケースごと取り出して使えます。

●帰宅後の家事を先取り!ランドリールームで洗濯しておくと気がラク

佐藤さんがホテルで必ず利用するのがランドリールーム。

ランドリールーム

「着替えは多めに持って行きますが、基本的には滞在中1、2度洗濯します。旅から戻ると、とくに家族旅行の場合は洗濯物が山積み。帰宅後の家事が大変になることがストレスでした。だから旅行最終日かその前日に、それまで着た衣類をすべて洗濯してきれいな状態にしておきます」

帰宅したら、きれいな服をクローゼットにしまうだけ。

ホテルのランドリーサービスは高いですが、セルフのランドリールームを使用する場合は1回200〜300円程度。たいてい乾燥機も設置されているので、最終日の夜でもじゅうぶん間に合います。

「洗剤はホテルの売店で販売されていることが多いのですが、肌荒れする可能性も考えて、自宅の洗濯洗剤をミニボトルに移して持参しています」

下着などは客室で手洗いしてすませることも

「下着などは客室で手洗いしてすませることも。旅行のときはカップつきのトップスにして洗濯物を減らしたり、乾きやすいポリエステル素材を選んで持っていくことが多いです」

乾きやすいポリエステル素材

●帰宅してすぐ使うものは、セットにしておくと取り出しやすい

旅行から帰ると、その日じゅうに荷物の整理ができないことも。

就寝時や翌朝必ず使うものをひとまとめに

「深夜に帰宅するなど、スーツケースの中身を引っくり返す元気がなさそうなときは、就寝時や翌朝必ず使うものをひとまとめにしておきます。メガネやコンタクト用品、使いかけの美容液、翌朝用の日やけ止めなど。スーツケース内の取り出しやすい位置に収納し、帰ったらその袋を取り出すだけでOK。衣類やおみやげは翌日以降にゆっくり整理します」

パッキングにひと工夫すれば、楽しい旅行の準備や帰宅後の家事がとてもラクになるはず。この夏どこかへ旅する予定があるなら、ぜひ試してみてください。