クローゼットの中に、もう何年も使っていないバッグの数々がしまいこまれていませんか? といっても、捨ててしまうのにはちょっと抵抗が…。
「ものを捨てられない理由に、まだあまり使っていないからという理由が挙げられます。それなら発想を転換! バッグ以外の使い道を考えてみてはいかがでしょうか」と話すのは、片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さん。
家じゅうのあちこちで、出番のないバッグを収納に使うユニークなアイデアを教えてもらいました。
しまい込んだバッグを収納アイテムに活用して、クローゼットの死蔵品を一掃!
使っていないもので、収納スペースをふさがれてしまうなんてもったいない。お出かけ用としては出番のないバッグたちを、わが家ではこんなふうに使っています。
●カゴバッグを持ち運びOKなマッサージ用品入れに
すべての画像を見る(全6枚)使わなくなったカゴバッグの中には、マッサージで使用するテニスボールやゴルフボール、マッサージ用ジェルを入れて寝室に置いています。
ボールは床に転がしておくとすぐに使えて便利ですが、出しっぱなしだと散らかった印象になるのでバッグにひとまとめ。
バッグにまとめておくと、リビングでテレビを見ながらマッサージをしたいときにも、ラクに持ち運べます。
●浴衣用のプチバッグはこまごました必需品入れに
同じく今は使っていない20年以上前のバッグです。当時は、浴衣で外出するときに持っていました。年に1度くらいしか使っていなかったのでかなりの美品。そのせいか、捨てることはできません。
ここには、普段は持ち歩かないものをいろいろと入れています。たまに必要になったとき、ここを探せばいいとわかっているのは便利。
●さりげない位置にぶら下げて楽譜をIN
こちらはエレクトーンの楽譜入れ。練習中の楽譜は、エレクトーンの譜面台に出しっ放してしまいがちですが、見た目は美しくありません。
目隠しになるこの位置にバッグをぶら下げてしまっておけば、使うときもさっと取り出せます。
●100均トートバッグをパンストッカーに
キッチンスペースでは、100円ショップのトートバッグをパン入れに使っています。
パン用のカゴやブレッドボックスといった専用の収納アイテムを用意しなくても、少し浅めのこのバッグで十分。年に数回はランチバッグとして使うこともあるので、キッチンにあると便利です。
バッグをハンギングすれば、棚の収納スペースもあきますし、掃除がしやすいメリットもあります。
●ポーチや巾着など布小物はバッグinバッグ
ないと困るけれど、普段はあまり使わないサイズの布バッグや巾着、ポーチ類。こちらは、大きめのバッグにまとめて入れています。
普段使いのバッグを入れ子式に収納すると、取り出すひと手間が面倒になりますが、めったに使わないものならその心配もありません。
たまに使いたいときに、あれ? どこにしまったっけ? と忘れてしまうこともありがちですが、布製のバッグに布製の小物と「布の入れ物つながり」で収納しておくと、不思議と覚えていられるようになります。
●図書館に行くときにも…
最後は、これまでの5つのバッグとは少し違う話になりますが…。
こちらは、図書館用のバッグ。わが家では、このまま収納バッグとして使っています。新たな収納場所を用意する必要もなく、図書館の本、どこに置いたっけ? と、返却時にあわてて探すこともなくなります。図書館のカードも内ポケットに入れっぱなしにしておけば、カード忘れもなし!
この真横に座って本を読むことが多いので、座ったまま本が手に取れる便利な置き場所でもあります。
ちなみに、小学生の娘の図書館バッグは、ダイニングのイスに引っかけています。いつものイスに座ったまますぐに本が手に取れるので、ちょっとしたあき時間でも本を読んでいます。
ポイントは、本を読む場所に置くこと。家のあちこちに本を置き忘れてしまうこともなくなるので、お子さんにもおすすめの方法です。
使っていないバッグ類に収納場所を占領されるのはもったいないですよね。「いつか使いたくなるかも…」という思いでとっているのであれば、なおさら、目に見える場所で収納用品として活用して、存在を忘れないように。バッグとして使いたくなるまで、ほかの場所で役立ててみてください。