湿気が多い梅雨どきは、カビやダニ、悪臭などが発生しがち。そこで、家事代行サービス「タスカジ」のカリスマ家政婦ステラさんに梅雨にオーダーが多い場所別にケア&解決法を教えてもらいました。

毎日しておきたい梅雨どきのキッチンのこと

気温と湿度が高くなると菌は繁殖しやすくなり、悪臭はもちろん、食中毒の危険性もアップ。
「正しい除菌を心がけ、生ゴミなどの処理もいつも以上に丁寧に行いましょう」

毎日するべきケア

●保存容器や弁当箱はつめる前にアルコールスプレーで除菌

料理を長時間入れておく容器は、菌が残っていると腐敗や食中毒の心配が。

保存容器をアルコールスプレーで除菌
保存容器や弁当箱はアルコールスプレーで除菌が必要
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「きれいに洗ったものでも、料理をつめる前に食品にも使える除菌用アルコールスプレーをふきつけ、除菌を徹底して」

●まな板の除菌は酢とペーパータオルを使用

食材を直接のせるまな板は、いつも以上に除菌を心がけたいもの。

まな板にペーパータオルを広げ酢をかける

「広げたペーパータオルの上から酢をかけて湿布状態にし、しばらくおいてから流す方法が安心でおすすめです」

まな板をすすぐ
●作業台や食卓はペーパータオルでふく

作業台や食卓は、台ふきんでふきがちなところですが、そのふきんに菌がいたら塗り広げることになってしまいます。

作業台をペーパータオルでふく様子

「この場合は、除菌用アルコールスプレーをふきつけたペーパータオルでふきましょう。手軽で衛生的です」

食卓をペーパータオルでふく様子

週1回しておきたいケア

●排水口と水きりカゴは台所用漂白剤をシュッでOK

菌は水分と栄養があると悪臭を放ちながら繁殖します。

水きりカゴの受け皿

「水気や食品かすがたまりやすい排水口はもちろん、見逃しがちな水きりカゴの受け皿などは、塩素系台所用漂白剤でしっかり除菌しましょう」

排水口
●冷蔵庫は汚れがちなところを中心にアルコールスプレーで掃除&除菌

調理中の手で触れたり、調味料の液だれがついていたり、冷蔵庫は思っている以上に汚れています。
「除菌用アルコールスプレーを使えば、手軽に除菌できます。食材を入れるところだからこそ清潔に!」

冷蔵庫ドアの取っ手

家族みんなが触れるドアの取っ手には、手アカや菌がいっぱい! アルコールスプレーをふきつけたあとペーパータオルでふきましょう。

冷蔵庫ゴムパッキンの間

見逃しポイントはゴムパッキンの間。指で溝を広げてアルコールスプレーをふきつけ、ペーパータオルで汚れをふき取ります。

冷蔵庫野菜室

「野菜室は在庫管理も兼ねて、中のものをすべて外に出してから、アルコールスプレーを」

四すみまでしっかりふきましょう。

冷蔵庫ドアポケット

液だれ多発地帯のドアポケットも同じ。ボトル類をすべて出し、ゴミを取り除いてからすみずみまでアルコールスプレーをシュッ。

生ゴミのケア<野菜・果物>

●乾いている状態で皮をむく

生ゴミは水分がつくと菌が繁殖し、悪臭が発生します。野菜や果物をむいたあとの皮などを三角コーナーやゴミ受けにためておくのはNG。
「なるべく濡らさない処理を心がけましょう」

ニンジンの皮をピーラーでむく様子

ニンジンや大根を皮をむいて使う場合は、洗う前に皮むきを。

「広げた新聞紙の上で皮をむいて、捨てるものはそのまま新聞紙でくるんでゴミ箱へ」

ジャガイモの水気をペーパータオルでふく様子

「ジャガイモなど泥がついているものは、水でサッと泥を洗い落とし、ペーパータオルなどで水気をふいてから皮をむきましょう」

生ゴミのケア<食べ残し>

●ペーパータオルとポリ袋で密封する

ただでさえにおう食べ残しをそのままゴミ箱に捨てるのは、もってのほか!
「汁漏れ防止にポリ袋に捨てるのが鉄則ですが、さらにペーパータオルに汁を吸わせ密封してからゴミ箱へ」

ペーパータオルを敷いたポリ袋に食べ残しを入れる

ペーパータオルを敷いたポリ袋に食べ残しを入れます。中の空気を抜いてから口を2回しっかり結びます。

ポリ袋を重ねて二重にして口を結ぶ

気になるときは、もう1枚ポリ袋を重ねて二重にして、もう一度口をギュッと結んで。「これで汁もにおいも漏れません!」

ギュッと結んでにおい漏れを防いで。

生ゴミのケア<肉や魚>

●トレーは洗剤で洗ってにおいをもとからシャットアウト
トレーは洗剤で洗う

食品用トレーは肉や魚を取り出したあと、水でサッとすすいでおきます。

「それだけでは不十分なので、食器洗いのついでに洗剤で洗ってよく乾かすことが、悪臭発生を防ぐポイントです」

●さばいたあとの骨や皮は冷凍庫で保管
魚の廃棄部分は2枚重ねたポリ袋へ入れる

魚を処理したあとの廃棄部分は、新聞紙にくるんでから2枚重ねたポリ袋へ入れ、空気をしっかり抜いて口を結びます。

「その状態でゴミの日まで冷凍庫に入れておけば、においも発生しませんよ」

※塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有害なガスが発生します。クエン酸など酸性のものと混ぜないのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、漂白剤などを使用する際は、ゴム手袋を利用してください。