結婚すると避けられない義実家とのつき合い。人間関係にまつわるトラブルも起こりがちです。

今回、ESSEonlineは「義きょうだい」に注目。
義両親と良好な関係を築きあげるのもひと苦労なうえに、義理のきょうだいとなるとさらに難しい問題です。

ここでは義きょうだいとの関係づくりに苦労している2人の女性に取材しました。

帰省中、義兄の部屋で寝泊まりすることに。肩身が狭いけど、帰らないという選択肢もなく…

義実家への帰省
難しい義理のきょうだいとの関係。義実家への帰省もストレスに(※写真はイメージです)
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最初に取材した詩織さん(仮名・結婚14年目)は夫の両親と別居していますが、義実家には義兄が同居。
その義兄とのつき合い方が、帰省時の悩みだといいます。

●義母の連絡ミスで、義兄に迷惑をかける形に

今まで義実家に帰省すると仏間の一部屋を借りて寝泊まりしていた詩織さん家族。しかし、義兄が家族と別居して実家に戻り、その仏間を自分の部屋として使うように。
そのために詩織さん家族が帰省する際、義兄に部屋をあけてもらうことになりました。

「前回の帰省時は大変でした。私たち家族が帰ることを義母が義兄に伝えていなかったようで、私たちが家に着いたときに『聞いていない! 事前に教えてくれないと困る』とお義母さんに文句を言っているのを聞いてしまい、申し訳ない気持ちになりました」

結局、義兄の荷物は一時、納戸に移動させたのですが、その納戸もものでいっぱいになってしまい、詩織さんは肩身の狭い思いだったそう。

●帰省したくないけど、義両親にどう思われるかわからない

義兄が直接、詩織さんに文句を言ってくることはありませんでしたが、帰省中は居心地が悪く、早く自宅に帰りたいと思ってしまうと詩織さんは言います。

「今年の帰省は夫と子どもたちだけにした方が、義実家も私もお互いラクなのでは? と思うのですが、義両親がお義兄さんの別居中の奥さんのことを『墓参りにも来ない』と文句を言っていたのを聞いてしまって…。お盆やお正月くらいは私も顔を出さないと、余計こじれそうで怖いです」

結婚と同時に、出戻りの義妹も一緒に二世帯暮らしにすることに…

義実家への帰省
義妹との同居生活は、振り回されることだらけ…。(※写真はイメージです)

次に紹介するのは、智実さん(仮名・結婚15年目)のケース。

智実さんは現在、義実家と二世帯暮らしをしています。玄関が違うため、普段の生活は別々ですが、義実家には離婚して実家に戻った義妹も暮らしています。
その義妹がなにかと智実さん家族に関わってくることに、ストレスがたまっているそう。

●結婚と同時に義妹も二世帯暮らしで一緒に暮らすことに

「私たちが結婚する頃、義実家の前に新しい道路ができる計画があり、立ち退きをすることになっていました。義両親はその機会に私たち夫婦と同居を望んでいたのですが、義妹は自立する気ゼロ。そこで同居ではなく、二世帯をかまえることになったんです」

変則的な二世帯暮らしが始まると、普段から義父と義妹の親子ゲンカが絶えないことがわかりました。
「ケンカが始まると、義妹は外に聞こえるように大騒ぎをし、私たち夫婦の気を引こうとしてくるのです。仕方がないので私や夫が出ていき、仲裁をするというのが毎回のパターン。地味に疲れます」

●メンタルの弱い義妹に振り回される日々

また、義妹は精神的に不安定なところがあり、家族に心配をかけることも多々。智実さん夫婦に子どもが誕生する前は、休日を一緒に過ごそうと誘ってきたり、心配ごとがあると長時間、智実さんの家に居座り、兄である夫に泣きついていたそう。

「夫が今は単身赴任中で、その役割が私に回ってきています。たとえば、トイレがつまったとか、電話の調子が悪いとか、家電が壊れたとか…義実家でトラブルが発生したときは、必ず私が呼ばれて対処を求められるんです」

体調の悪い義母に代わって義実家の家事を担っていたりと、義妹には感謝している部分もありますが、義両親が他界してしまったあとなど、先々のことを考えると不安がよぎるそう。

「義妹が1人になったときのことは、今はまだ考えないようにしています」

義理の両親よりも長いつき合いが予想される義きょうだい。
毎日一緒に過ごすわけではないからこそ、たまに会うときには最大限に気をつかってしまうことも。

今後、介護などで協力したりする機会もあるだけに、円滑な関係を保てるよう上手につき合っていきたいものです。