なにかと難しい「義実家」との関係。昔から義母との関係に悩む女性の話はよく耳にしますが、異性である義父との関係に悩んでいるという人も少なくありません。

そこでESSE編集部は、義実家にまつわるアンケート調査を実施。義父とのトラブルについて、多くの意見が寄せられました。
ここではそのなかから、2つのケースを紹介します。

掃除機
態度が気に入らないと怒鳴りつけてくる義父に、ストレスがたまる日々(写真はイメージです)
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なにかと文句をつけてくる同居の義父。毎日がストレスに…

まずご紹介するのは、30代前半の有美さん(仮名・結婚6年目)のケースです。

有美さんの夫は結婚前に「同居でなければ結婚はしない」と宣言していたため、結婚と同時に同居がスタート。不安はあったものの、義母や義祖母が有美さんに優しく接してくれていたため安心していました。

しかし、同居に慣れてくると、義父の傍若無人な姿が見え始めたといいます。

●有美さんの一挙手一投足に文句を

「義父は私の態度や発言がとにかく気に入らないようで、たびたび怒鳴ってきます」と憂うつそうに有美さんは話します。

「たとえば、私が掃除機をかけると『うるさい!』と大声で怒ってきたり、突然、外出に誘ってきて、先約があったので断ると怒鳴られたり…。とにかく自分勝手なのでついていけません」

またある日、義妹が帰省した日にどうしてもずらせない予定が入っていたので、義妹に謝罪し、了解を得たことにも、義父は「協調性がない、非常識だ」とずっと文句を言っていたそうです。

有美さん家族の行動になにかと文句をつける義父に、有美さんのストレスはたまる一方。孫をめぐってこんなひと幕も。
「義父は、子どもが集めている100円のオモチャのメダルを一気に何個も買ってきたり、朝からお菓子を与えたりします。ある日、やんわりと注意すると、案の定機嫌を損ねてしまいました。孫には優しいおじいちゃんかもしれませんが、教育上、よくないことはきちんと意見を言いたいです」

●夫が話を聞いてくれるので気持ちを抑えられてはいるけれど…

「夫はというと、優しい言葉をかけてくれたり、『こういうときはこういう言い方をすればいい』といったアドバイスをしてくれます」

夫も日々、義父の理不尽な発言に我慢しているため、有美さんの気持ちに寄り添ってくれているそう。

「ただ、やっぱり義父に怒鳴られると気分が滅入ってしまいます。子どもの目もあるので文句も言えず、ストレスがたまるばかりです」

最近ではなにを言っても反対し、怒鳴ってくる義父に、有美さんは「YESマン」になろうと決め、極力逆らわず距離をおくようにしています。

孫に対しても容赦のない義父。急な帰省にまさかの激怒

続いて紹介するのは、30代後半の久美子さん(仮名・結婚7年目)のケース。
同居ではないものの、職人気質で気難しい義父のマイペースなふるまいに驚かされていると言います。

「義父は自分勝手なうえ、周りの人に迷惑をかけるタイプ。ちょっとしたことでも指摘されたり、注意されたりすると収拾がつかなくなるので、だれも義父には意見できません」
久美子さんも理不尽だとは思いながらも、物事を丸く収めるために、なにも言わないようにしています。

団らん
写真はイメージです

●夫を1時間説教する義父。その姿を見ているだけでも心が痛む…

ある日、久美子さんの夫だけが帰省する機会があったのですが、そのときに子どもが「一緒におじいちゃんとおばあちゃんのところに行きたい!」と言い出すと、義父の怒りが爆発。

「『直前なんてありえない!』と電話口で夫に1時間ほど説教しました。そんな姿を見て私も腹が立つし、夫と子どもがかわいそうでつらかったです」

●お祝いごとは押さえながらも、距離を理由に疎遠に…

幸い、義実家が遠方なために、基本的にはそれほど接点なく過ごすことができているそう。
「最近は『距離』を理由に遠ざかり、上手につき合っています。義父母のお祝いごとはしっかり押さえながら、適度なつき合いを今後も続けていけたら…」

今回エピソードをご紹介した2人以外にも、義父に対してストレスを抱いたり、不満に思ったりするという意見がアンケートに見られました。
長年一緒に過ごしてきた家族とは違い、夫と結婚したことによってなかば強制的に家族となった義実家。とくに性別が違う義父とは、遠慮や生活習慣の違いをすり合わせることなしに、初めからうまくいく方が珍しいのかもしれません。

仲よくしようとひとりで努力するよりも、適度に距離をおいたり、夫や義母にうまく立ち回ってもらうのも、ストレス回避の道かもしれません。