楽しい夏休みが終わって忙しい日常が戻ってくると、職場や家庭でイライラすることも。そんなとき、ついネガティブな言葉を口にしていませんか?
「夫や子ども、ママ友や職場の後輩など、気楽に話せる相手だと、ネガティブな口グセが出やすいもの」と話すのは、心理カウンセラーの大嶋信頼さん。
そんなネガティブな言い方を、ポジティブに変換する「口グセリセット法」を教えてもらいました。
イライラを解消!相手を成長させる「口グセリセット」
「ネガティブな口グセをポジティブな口グセに変換することで、前向きな会話になります」と大嶋さん。自分のイライラが消えるだけでなく、子どもや後輩など、相手の成長も見込めます。
●相手の行動をせかさずに早いとほめると、その気になってスピードアップ
「早くしなさい!」
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「なかなか早いね」
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子どもに「早くしなさい!」と言ってしまう人も多いでしょうが、これは親の決めたペースに従わせようとするだけで逆効果。
たとえ遅いと思っても、「なかなか早いね」と言ってみてください。子どもは親にほめられたことでやる気が出るもの。自然と行動も早くなります。
●「?」と思わせる言葉でネガティブな脳の反応を止める
「人は人だから」
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「みんなと一緒で幸せだよね」
子どもが友達のオモチャを見て「僕も!」と言ってきたとき「人は人だから」と正論を言っても納得しません。
「みんなと一緒で幸せだよね」と、一瞬「?」と思わせる言葉で脳の反応を止めて落ち着かせましょう。
●相手を責めるのではなくのばす言葉で問題を解決
約束を忘れた夫に「前にも言ったよね?」と言いたくなる気持ちはわかりますが、責めるだけで解決になりません。
「すごくよくわかっているね」と、わかったうえでできなかった体にしてあげると、夫も次回はちゃんとやろうという気になります。
●「逆に」は相手を抑える言葉。素直に提案する形にきり替えて
「逆に○○じゃない?」
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「○○もありじゃない?」
「逆に○○じゃない?」と言うのは、やんわり聞こえても、じつは相手の意見を抑えて強い主張をしているのです。
「○○もありじゃない?」と、選択肢のひとつとして素直に伝えると、相手も素直に聞いてくれます。
●自分でつくった物差しで語ると、拒否感を生んでしまう
「普通は~」
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「おもしろいのは~」
「普通は~」という口グセは、相手が普通でないと言っているようなもの。でも、その「普通」は自分でつくった身勝手な物差しなので、相手は聞く耳をもってくれません。
「おもしろいのは~」と言い換えるだけで、興味をもって真剣に聞いてくれるようになります。
●相手を否定せずに受け止めることで発展的な会話へとシフト
「そもそも~」
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「あるよね!」
相手の話を聞いて「そもそもあなたはね…」など、頭に「そもそも」をつけるのは、「逆に」と同様、相手を否定するイメージ。
いったん「それもあるよね!」と丸ごと受け止めると、そこから会話が発展的に進んでいくのです。
●「こんなことする人じゃない」はフォローのつもりが逆効果
「あなたはこんなことする人じゃない」
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「こんなことさせられちゃったね」
失敗した相手をフォローするつもりで言う「あなたはこんなことする人じゃない」は、じつは相手の行動の否定。
「こんなことさせられちゃったね」と、言い換えれば、相手の責任でないことをお互い認識できます。