小さな失敗をしては「いつもこうなる」、気のりしない頼まれごとに「面倒くさい!」…。日常でつい出てしまうネガティブな口グセ。

「ついダメな自分にばかり目を向けてしまうのはネガティブ口グセの暗示にかかっているからかもしれません」と話すのは、『いちいち悩まなくなる 口ぐせリセット』の著者である、心理カウンセラーの大嶋信頼さん。

ポジティブな言葉を口に出すことで自分を変える!口グセリセット

ここでは大嶋さんに、口グセをリセットし、前向きな言葉に変えて、自信と行動力を取り戻す方法を教わりました。

●煩雑に感じる作業も「大したことない」のひと言でやる気がアップ!

「面倒くさい」

「大したことない」

家事楽しむ4コマ
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家事でも仕事でも、なにかひとつやるときに「面倒くさい」と思ってしまうと、体は一気に重くなります。それを毎度我慢してやるとストレスがたまる一方。

「大したことない」と口グセを変えることで気持ちが軽くなり、やる気や集中力がグンと上がります。

●自己肯定感を高めて自分を弱者にする思い込みをなくす

「どうせ私は~」 

「意外と私は~」

自分は人よりも劣っているという感覚があると、「どうせ私は~」と自己否定に傾き、“弱者”を演じてしまいがち。
「意外と私は~」に変えると、脳内に「そもそもできている自分」というイメージが湧き、自己肯定につながって、みじめな自分から脱却できます。

●失敗した自分を責めるのでなくその原因を擬人化してほめてみる

「また失敗した」

「なかなかやるな」

なかなかやるな マンガ

「また失敗した」と言いがちな人は、原因は自分にあると認めることで自分を責めてしまいます。

たとえば料理がうまくいかなかったのなら、「この料理…なかなかやるな」と、一歩引いて、失敗した料理を手強いライバルのように擬人化してみましょう。自分を責めない感覚が養われ「次はこうしよう!」と、うまくやるために思考を働かせるようになります。

●やることが多くてうんざりしたら、広がりすぎた視野をいったん狭くする

「あー、忙しい」

「目の前のことだけでいいや」

まじめで完璧主義な人ほど、自分の能力以上の仕事や作業を抱えて「あー、忙しい」と、ネガティブ口グセが出てしまいます。
「目の前のことだけでいいや」とつぶやいて、広がりすぎた視野をいったん狭くしましょう。多すぎる義務感を手放すと、ラクになれます。

●焦るときほど落ち着いたつぶやきで心に余裕が生まれる

「どうしよう!」

「なるほど!」

どうしようもう寝なきゃ マンガ

早く寝たいのに家事が残っていたり、外出時間に支度が間に合わないときなど、「どうしよう!」と言ってしまうと、かえって自分を追いつめることに。

「なるほど!」というポジティブワードに変えるだけで、焦りを消して、心に余裕が生まれます。

●物事を投げ出すクセが取り組む姿勢に変化

「もう無理!」 

「余裕かも!」

「もう無理!」という口グセは、問題から目をそらし、心が責任や義務から解放される錯覚を起こします。物事に向き合う姿勢を閉ざし、思考は停止状態に。
「余裕かも!」と言い換えることでゆったりとかまえ、どうしたらよいか考えられるのです。

●イマイチなところを確認しそうなときは自分を好きになる口グセに変えていく

「イマイチだなぁ…」

「イケてるかも!」

イケてるかも マンガ

鏡をのぞくたび、「イマイチだなぁ…」とため息をついていると、自分をどんどん嫌いになってしまいます。

欠点があるにせよ「イケてるかも!」と言い聞かせてみましょう。「イマイチ」という言葉に縛られていたことに気づき、自分のことを好きになってきます。

●自分らしさを意識して不幸な状況から抜け出す

「いつもこうなる」 

「私らしくいよう」

いやなことがあるたび、「いつもこうなる」と口にしていると、“がんばって耐える自分”という暗示にかかり、自ら過酷な道を選んでしまいます。
「私らしくいよう」に変換することで、不快なことから意識が離れ、不幸から抜け出せます。

●「とりあえず」と言い換えることで頭が真っ白になった状態をリセット

「わからない!」 

「とりあえず」

たとえば、電化製品の説明書を見て「わからない!」と頭が真っ白になり、投げ出したくなったら、「とりあえず」と言ってみる。
すると、ネットで調べたり人に聞いたりと、できることから始める気になってきます。