雨の日や帰りが遅い日などは、室内干しが多くなります。洗濯物からイヤなにおいがして、気になったことはありませんか? 

「イヤなにおいの原因は、洗濯物に細菌が増殖するからです」と語るのは、家事代行サービス「メリーメイド」で店長やスーパーバイザーを歴任する阪口さおりさん。
洗濯物をにおわせないコツについて詳しく語っていただきました。

「アーチ干し」すると乾きやすい
「アーチ干し」で、空気の流れを利用してすぐ乾く
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1.「しっかり除菌」がポイント!ひと手間で洗濯物のイヤなにおいが防げます

においのもととなる雑菌を減らすには、しっかり除菌することがポイント。洗濯用の酸素系漂白剤を使うとよいでしょう。

酸素系漂白剤につけ込んで除菌
酸素系漂白剤につけ込んで除菌

40℃ぐらいのお湯に規定量の酸素系漂白剤を溶かし、洗濯物を15分ぐらいつけてから洗濯してください。においがすっきり消えます。
漂白剤を使えない衣類にはご注意を!

※酵素系漂白剤で手荒れすることもありますので、使用する場合にはゴム手袋をしましょう。

●「脱いだらそのまま洗濯機にポン!」もにおいの原因に

また、洗濯機を洗濯カゴの代わりに使っていませんか?
洗濯機の内部は水気や湿度が高いので、イヤなにおいの原因となる菌を増殖させます。たとえ1晩でも、脱いだ衣類を洗濯機の中にためておくのはやめましょう。

カゴを置く場所がない場合は、ハンガーにかけて洗濯機のそばに干しておいたり、ネットや通気のよい袋に脱いだ衣類を入れ、つるしておくのも効果的。

洗濯が終わったら、素早く干すことも忘れずに。そのまま放置すると、洗濯物はどんどんくさくなってしまいます。

2.部屋干しするときは「アーチ干し」でしっかり乾かす

両辺が重ならないように長さを変えて干しましょう。

ハンガーを使ってバスタオルを2つ折りにして干すときは、乾きにくい両辺に注意を。両辺が重ならないように長さを変えて干しましょう。

干す間隔にも気をつけてください。目安として10~15cm程度あけるとよいでしょう。

空気の流れを利用して乾かすことができます。

また、アーチ干しをご存知でしょうか?

中心から外側に、短い洗濯物から長い洗濯物の順に干す方法です。外側(両サイド)は空気にたくさんふれるので、長い洗濯物を乾かすには好条件。

中心部に短い洗濯物を干すことで、床までの間に大きなスペースができ、空気の流れを利用して乾かすことができます。

●カーテンレールに干してはダメ!扇風機やサーキュレーターを使って、くさくなる前に乾かす

よくカーテンレールを使って室内干しをすることがありますが、カーテン周辺はカビや細菌のエサになるホコリが多く、部屋干しには向きません。

カーテンレールに干してはダメ

カーテンにカビが生えたり、生乾きのくさいにおいが発生する原因にも。

室内に干すスペースがないようなら、室内干しポールなどを設置すると便利です。

室内に干すスペースがないようなら、室内干しポールなどを設置すると便利です。

除湿器は真下に置くのが効果的

扇風機やサーキュレーターを使えば、乾燥を早めることができます。洗濯物に含まれる水分は下にたまりやすいので、除湿器は真下に置くのが効果的。

3.洗濯機も洗うことが必要。定期的にクリーニングを!

洗濯した衣類に黒い点のようなものがついているのを発見したことはないでしょうか?
その黒い点、じつは洗濯機内部のカビなんです。

見えない外側部分はカビや汚れがひどいことも。

一見、きれいに見える洗濯槽も、見えない外側部分はカビや汚れがひどいことも。

2、3か月に一度ほど、洗濯槽クリーナーを使ってお手入れをする習慣をつけましょう。

専門業者による洗濯機クリーニングがおすすめです。

それでも手に負えないときは、専門業者による洗濯機クリーニングがおすすめです。

洗濯物のイヤなにおいやカビから解放されて、梅雨のおしゃれを楽しみましょう。