こすれに強い綿や合成繊維のダウンやトレンチコート、ウール混のパンツやスカートなどは、シーズン中フルに着て汚れが目立つもの以外は汚れやすいポイントをお湯でふくだけでOK。型崩れの心配もありません。ケアのあとは、十分に乾かしてからしまうこと
汚れやすいポイントを抑えれば、全部ふかなくてOK!
肌に触れる部分が少ないコートやパンツ、スカートは、汚れやすいポイントだけをふけば大丈夫。コートは、着用時にこすれやすい袖の内側と袖口、手を出し入れするポケット口を中心に。パンツとスカートは、ポケット口と裾部分を丁寧にふき取ります
●コート・ジャケット
すべての画像を見る(全9枚)首周りの内側
袖の内側
袖口
ポケット口
●パンツ・スカート
ポケット口
裾
お湯ぶきのやり方
お湯にはごく少量の中性洗剤を入れるのがポイント。汚れがすっきり落ち、洗剤分が残らないので、あとぶきの必要がありません
●中性洗剤1滴配合で、2度ぶき不要!
1.洗面器にお湯をため、中性洗剤を入れる
洗面器にお湯をため(3~5リットル)、中性洗剤を1滴入れてかき混ぜます。ごく薄い洗剤液を使うこと。洗剤の入れすぎはNGです
2.タオルを絞ってこすりぶきする
洗剤液にタオルを浸して絞り、汚れをふきます。水気が残らないようタオルはギュッと絞り、生地にしっかり当ててふき取って
3.陰干しする
衣類に水気が残るとカビの原因に。ハンガーにかけて陰干しし、完全に湿り気がなくなったことを確認してからしまいます
お湯ぶきでOK!アイテム
こすれに強い綿や合成繊維のアイテムはお湯ぶきを。表面についた汚れをこすり落とします
●ダウンコート
水洗いすると羽毛が固まってしまいがちなダウンは、丁寧にお湯ぶきし、風合いを守りながら仕上げましょう。汚れが入り込みやすい袖口のリブ部分はとくに念入りに
●合成皮革のジャケット・小物
合成皮革は、汚れを放置するとひび割れやはがれの原因に。お湯ぶきで残さず落としましょう。お湯ぶきのあとはよく乾かし、風とおしのいいクローゼットの扉近くで保管します
●トレンチコート
綿素材の多いトレンチコートは、生地に水気が残ると輪ジミの原因に。タオルは必ずギュッと絞ってから使うこと。縫い目の周囲までぼかすようにしてふくのがコツです
●フェイクファーのコート・小物
ファーの毛足にホコリが入り込み、薄汚れてしまったものは、お湯ぶきの前にひと手間を。手に持って全体を振るか、洋服ブラシでホコリをかき出します。お湯ぶきのあとはブラシで毛並みを整えて陰干しすれば、ふんわりとした手触りに
●ウール混のパンツ・スカート
冬物に多いウールとアクリルやポリエステルの混紡素材は、水洗いできるものもありますが、冬は汗汚れが少ないので、汚れのポイントをお湯ぶきすれば十分です。型崩れの失敗もなし!