すっきりとした家は、家族がただ暮らしやすいだけではなく、お金も貯まりやすくなるというメリットがあります。

今回、紹介するのは、ものを減らして在庫管理をわかりやすくしたら、赤字家計が一転して月10万円の貯蓄を実現できるようになったYさんの例。
片づけアドバイザーの石阪京子さんが提唱する「7割収納を目指すと貯まる家計に変わる」というセオリーを実践したお宅です。

気になるその中身を、早速見ていきましょう!

暮らしやすい家に片づけたら、お金も貯まっていいことづくし!

ものがリビング・ダイニングに散乱している様子
7割収納を実践する前のYさん宅はこんな感じ…
すべての画像を見る(全8枚)

以前のYさんのお宅は、オモチャ、健康グッズ、洋服…。収納からあふれたものや、しまう場所がないものがリビング・ダイニングに散乱…。
「なにから手をつけていいのかわからない状態でした」とYさん。

そもそもリビングは、家族共有のものと個人のものが混ざりがちな場所。7割収納では、個人のものを各自のスペースに収めることから始めます。

●家が遊び場になったことで、レジャー費がダウン→月3万5000円減!

親子でゲームをする様子

家が片づかないストレスで、休日はショッピングモールやテーマパークに行っていたYさん一家。

「片づいたことで、家でもボードゲームやトランプで楽しめるように。ガソリン代や入場料、昼食代などが、かなり減りました」

<石阪さんのアドバイス>

家の間取りを客観的に眺めてみましょう。すると、リビングは家族共用のスペースであることがわかるはず。家で過ごす時間が増えれば、自然と支出も抑えられます。

●ムダ買いの温床だった引き出しが7割収納に変身

収納方法の変更前と変更後を比較する画像
【左 Before /右 After】

日用品から子ども服まで、あらゆるものでいっぱいだった小上がり下の収納。
「子ども服は子ども部屋へ持って行き、掃除用品、工具など、カテゴリーで分類するように」

探す→見つからない→買う→ものが増える…という負のスパイラルから脱出!

●友達を家に呼べるようになり、ランチ代が浮いた!→月3000円減!

食器を準備する様子

部屋がすっきり片づいてからは、友人とのランチ会を自宅で開催。月3、4回外で食べていたランチ代が浮き、月3000円の節約に。

「もともともっていた食器を使いやすく収納したことで、おもてなしが楽しくなりました!」

収納量を減らした引き出し内の様子

引き出し内を整理し、来客用のおしぼりとコースターの指定席を確保。7割収納にすることで、パッと見つかって、準備にモタつきません。

来客用食器をまとめて収納したカウンター下の収納

カウンター下の収納に、来客用食器をまとめて。ダイニングテーブルのすぐ後ろなので、セッティングもあっという間!

●日用品のストックはひとまとめにして在庫管理をしやすく

日用品のストックを収納した引き出し

あちこちにあった日用品のストックを、引き出しひとつで管理。

「トイレットペーパーもゴミ袋も電球もここ。イケアのSKUBBのボックスで仕切れば、なにがどのくらい残っているかが一目瞭然。買い物前に写真を撮ると、余計なものを買うこともありません」

<石阪さんのアドバイス>

ケースに収まるだけもつようになり、トイレットペーパーなど「まとめて買うと安いから」という誘惑に負けません! 10円単位の節約より、しっかり在庫を管理する方が大切です。

●収納が余っても無理に埋めない

空になった収納の様子

「以前は隙間を見つけたらものを突っ込んでいたのですが、片づけきったあとは、あいたままにしています」

スペースにものの量を合わせるのではなく、自分が管理できる量をもつことで、お金の管理もできるように。