雨の多い6月がやってきました。直射日光が照りつけていないからといって、日やけ止めを塗らなくても平気…と思っていませんか? じつは、6月の紫外線には注意が必要です。
この時期の紫外線量について、環境省の担当者に詳しく教えていただきました。
※写真はイメージです
6月の紫外線は要注意!雨や曇りの日でも晴れと同じUVケアを
「一般的に、紫外線量は春から初秋にかけて強く、4~9月の紫外線量は1年間のおよそ70~80%を占めます。紫外線量は、地域(国内では南の地域ほど強い)や時刻(太陽が最も高くなるときが強い)などによっても異なります」と教えてくれたのは、環境省の中村梨絵子さん。
「気象庁のデータ(1997~2014年平均値)によると、紫外線のなかでも人体に有害とされているUV-Bの照射量がいちばん多い時期は、6~8月にかけてです。長年に渡って紫外線を浴びることにより、お肌の"シミ"や"シワ"のほか、良性・悪性の腫瘍や白内障などを引き起こす場合があります」
そして気になるのが、日光が照りつけていない雨や曇りの日の場合。
「雨や曇りといった天候では、快晴のときに比べると紫外線量は減りますが、ゼロではありません。曇っているからといっても弱い紫外線を長時間浴びると、強い紫外線を短時間浴びた場合と同じになることもあります」
つまり、雨や曇りでも、晴れた日と同じようなUVケアが必要ということ。日やけ止め、帽子、サングラスなどを日常的に使うようにしましょう。
またこの時期は晴雨兼用の傘を持ち歩けば、雨傘としても日傘としても使うこともでき、便利です。
●紫外線には、ビタミンDをつくるなど体によい効果も!
「一方で、紫外線はカルシウム代謝に重要な役割を果たす"ビタミンD"を皮膚で合成する手助けをしてくれます」と中村さん。気になる顏や首はしっかりUVケアをしつつ、腕や足は適度に日に当てる、といったバランスも大事です。
"紫外線=危険"と思われがちですが、悪影響ばかりではありません。紫外線に対して正しい知識をもち、日ごろのケアや浴びすぎに注意しながら上手につきあっていくことが大切です。