生活リズムや家事のやり方など、自分スタイルが確立してくる40代。それと同時に、更年期など心と体の変化に敏感な年代でもあります。
大阪で整理収納アドバイザーとして活動しているichigoさんもそのひとり。40代に入ってから片づけへのモチベーションを維持することの難しさを感じているそう。そこで、気分がのらないときでも暮らしをうまく回すコツなどを教えていただきました。
40代の片づけ、朝はなにも考えない!黙々とキッチンを整える
毎日の片づけ。元気なときでも面倒なのに、体調が悪ければ余計しんどいものです。
ichigoさんは40代に入り、PMS(月経前症候群)の症状がひどくなってきたといいます。
「体調が悪いときは無理せず家事をしないで体を休めています。でも“体は動くけれど心がついていかない”と感じる日が多くなってきたかもしれません」
そんなとき、ichigoさんは朝、キッチンとリビングをリセットすることだけを目標に動くのだそう。
「じつはリセットは毎朝やっているのですが、心がしんどいときはなかなか腰が上がりません。だからゴールはすぐ達成できるように低く、簡単なものに。とりかかるまでが一番大変なので、いったん動き出したら流れでほかの家事にも手をつけられることが多いです」
リセットといっても、時間でいうとほんの5分程度。食洗機で洗浄ずみの夕食の食器を元に戻し、朝食の食器を食洗機に入れてシンクを空っぽにする。キッチン作業台をなにもない状態にする。ソファまわりを整えるくらいです。
「家が乱れていると気分がのらないし、ほかのやりたいことにも集中できません。仕事や外出から帰ってきたとき部屋がきれいだと、気持ちもスッキリします」
●手帳にも朝リセットの目標を書き込む
ichigoさんの手帳にはTO DOを書き込むスペースがあり、ここに毎日「朝リセット 9時までに完了させる!」と目標と時間を書いているのだそう。
「視覚化すればやる気アップにつながるし、こんな低いハードルでも達成できたらうれしくなります」
●健康管理グッズはしまい込まず、常に見える場所に
最近ではご主人の健康診断結果で気になる項目があり、夫婦で血圧計を使い始めました。新しい器具が増えると、その収納が気になります。
「いろいろ考えた結果、血圧計はダイニングテーブルに置きっぱなしにすることにしました。黒はわが家のインテリアにあまり合わないし、テーブルの上にものを増やしたくないのが本音。でも使いやすさと健康維持のほうが大事です」
大きくてかさばるため、できれば収納しておきたい。でも毎日測るものなので、しまい込むと計測が面倒になって本末転倒です。
「少しでも手間だと感じたら続けられません。毎日のルーティンとして体が覚えるまではコンセントもつなぎっぱなしで、その場に座ればすぐ測れるようにしています」
血圧チェックに限らず新しく習慣づけしたいものは、使うまでのアクション数を減らすことが大事。
「使う場所で目立つように置くことで、自分の行動パターンに組み込むことができると思っています」
年を重ねても、心と体の変化に向き合いながら毎日楽しく快適に暮らしたいもの。ichigoさんの暮らし、参考にしてみてください。