梅雨どきのジメジメした季節は、カビが生えやすいので注意が必要。とくに水回りはこまめに掃除したいもの。そんなとき、じつはブラシやスポンジを使うよりもよい掃除方法があるんです。
「マイクロファイバークロスは水回りの掃除にぴったり。ふき掃除だけに使っていてはもったいないですよ!」と教えてくれたのは掃除研究家で、ハウスキーピングコーディネーターのおそうじペコさん。
今回は、マイクロファイバークロスを使った水回りの掃除術について詳しく教えてもらいました。
バツグンの汚れ落ちから、仕上げのカラぶきまで!メリットたくさんのマイクロファイバークロス
水回りの掃除にマイクロファイバークロスをオススメする理由のひとつは、汚れと接する面にあります。
ブラシやスポンジなど水回り用の掃除道具の表面とマイクロファイバークロスの表面をクローズアップしてよく見てみましょう。
スポンジはふんわりと面全体に、ブラシは大きな点が汚れに接することがわかります。
一方でマイクロファイバークロスは、毛髪よりも細かい繊維の先がクロスの全面にあります。つまり細かい点が密集しているうえ、広範囲にしっかりと汚れに密着することができるということです。
マイクロファイバーの繊維は汚れの奥まで入りこみ、かき取る効果があります。水回りの汚れは、しつこい水アカやびっしりはりついた湯アカなどが多いため、繊維のかき取り効果が発揮される掃除場所です。
実際の使用シーンをご紹介しましょう。
●洗面ボウルやキッチンのシンクを重曹でこすり洗い
洗面ボウルやキッチンのシンクを重曹でこすり洗いするときに。
スポンジよりもマイクロファイバークロスの方がすき間なく密着できるため、重曹の細かい粒子を活かして効率的にこすり洗いすることができます。
●掃除しにくい水栓の間や裏側にも対応
浴槽のチェーンや水栓の裏側など、凹凸のある場所やブラシが届きにくい場所でも、クロスなので形状を変形させて掃除することができます。
●こびりついた湯アカもすっきり
洗面器や風呂椅子などに固くこびりついた湯アカも、洗剤なしでもこするだけで汚れをとることができます。
スポンジではとりきれないしつこい汚れを、マイクロファイバーの細かい繊維がからめとっていることがわかります。
●広範囲のこすり洗いにも使える
浴室の壁やドアなど広範囲の汚れもクロスの特長を活かし、しっかり全面で密着してこすり洗いすると汚れが落ちます。
さらに、マイクロファイバークロスを水回り掃除にオススメしたい理由は、汚れ落ちだけではありません!
●パーツを洗う際に下に敷いて
排水口のフタなどのパーツをブラシでこするときには、クロスを床に敷いてブラシをかけると、滑り止めと床の傷防止にもなります。
●仕上げのふき上げに
水回り掃除の仕上げの基本は、水滴を残さないようにカラぶきすること。
吸水性・速乾性に優れたマイクロファイバークロスなら、仕上げのふき取り作業でも大活躍です。
「ここの掃除にはこの道具」といった固定観念を外し、シンプルに「この汚れにはなにを使えば効果的に落とすことができるのか?」と考えてみると、意外な発見があります。今回のマイクロファイバークロスの活用術がまさにそうです。
いつもと違う道具を試すと、新しい気持ちでお掃除を楽しむことができますよ!