ものが捨てられず、途中で挫折する人の多い片づけ。「やっぱり自分は片づけに向いていないから」と諦めていませんか?
「大事なのは、『今使っているもの』かどうか。この1年で使ったものを残すようにすると、不要なものが見えてきます」と語るのは、整理収納アドバイザーのまいさん。
まいさん自身も、もともと片づけが苦手で、家の2部屋をガラクタ置場にしていたそう。心機一転してトラック1台分のものを手放し、資格も取得したという経歴のもち主です。
そんなまいさんに、「片づけに成功する5つのルール」を語ってもらいました。
やる気がアップ!失敗しない片づけのルール
先日、片づけに悩んでいた友達から、「おかげで玄関を片づけられたよ!」とお礼を言われました。
すべての画像を見る(全7枚)左が片づけ前、右が片づけ後の玄関です。靴箱に入りきらない靴や、届け物の箱がなくなりました!
玄関だけでこんなにたくさんの不用品があったのです。
彼女が片づけを実践したのは、なんと私が話したことに、「やる気スイッチ」を押されたからと言います。
そこで、片づけのやる気スイッチが入り、ゴールが見えてくる、5つのルールをご紹介したいと思います。
●1.「使っている」もの以外は残さない
捨てることが苦手な人は、「もったいない」「高かった」「思い出がある」といった執着がわいています。なにもかも必要な気がしてしまうのです。
指標にすべきは「いる・いらない」ではなく「使っている」かどうか。とくに、この1年で使ったものを残すようにすると、不要なものが見えてきます。
ただし、今使っていなくても、「使う場面が想定できるもの」「好きなもの」は堂々と残してかまいません
●2.すぐ捨てなくてもいい。どかして様子見を
ゴミ袋に入れるのは不安…と迷うときは、「保留コーナー」をつくり、そこにおきましょう。
たとえば、あまりはいていないけど高価だった靴は、ゲタ箱からどかして保留コーナーにおき、あとで判断をすればよいのです。
まず大事なのは、「今使っているもの」の出し入れをしやすくすること。そのために、それ以外はどかします。悩むなら無理に捨てないで、「保留」にしておきましょう。
●3.ものの適正量を知る
タオルや靴下、下着などを必要以上にもっていませんか?
人によって多少違いますが、じつは一人につき3枚ずつあれば十分に回せます。この数を「適正量」と呼びます。
片づかない人の多くは、ストックのもちすぎです。出し入れがしづらく、しまうのが面倒になるので、散らかるのです。
●4.「ガラクタ物置にいくら払っているか」を考える
家に不用品はどのくらいありますか? もしひと部屋をガラクタ置場にしていたら、家賃の5分の1ほどは、その「ガラクタ」のために支払っていることになります。
家賃や住宅ローンの一部が、家のガラクタ部屋代だなんてもったいないですね。そういったコスト意識をもつと、片づけに力が入ります。
●5.アクションを起こすのは、あくまでも自分と考える
放置したり山積みしたりしているもの。見るたびにストレスになりませんか?
これを片づけるのは、自分自身以外にいません。あなたが片づけなければ、この先ずっとストレスを抱えて生きていくことになります。
快適な暮らしを手に入れたければ、片づけをするのは早い方がいいのです。
始めれば終わります。始めなければずっとそのままです。
家族から「片づけなよ」と毎日のように言われるのは、つらいもの。
少しずつでも減らしていけば、「気持ちがいいね」とみんながハッピーに。
いざ処分!片づけるときに注意すること
最後に、注意してほしいことを2点お伝えします。
●収納は考えない
片づけがはかどってスペースができても、そこになにを収納するかまで同時に考えないでください。
疲れてしまうし、片づけを続けるうちに収納したいものが変わる可能性が高いからです。あいたスペースはそのままにして、家じゅうの片づけをまず進めましょう。ものが減れば収納はかなりラクになります。
●長時間やらない
一日30分間不用品を除いていくだけで、どんどん家がすっきりしていきます。
作業時間を決めて、疲れない程度に作業するのがおすすめ。私は最長で2時間にしています。
がんばりすぎずに気楽にやりましょう。続ければ必ず片づきます。
私自身、ガラクタ部屋を片づけてから、探し物やイライラすることが減りました。今は買い物の失敗や浪費することもほとんどありません。
家の不用品がなくなれば、必ず暮らしが変わります。ぜひ試してみてください。