主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。
気分が落ち込みがちなときほど五感を刺激してみよう
意味もなく、なんとな~く気が落ち込むことはありませんか?
どうしても元気が出ない時間・日・月があったり、日が短く、寒くなると気が沈みがちになったり。
ほかにも「なんだかモヤモヤする。スッキリしない。どうしたらいいの?」と相談をいただくことがあります。
原因や目的などが明確であれば、「こうしてみるのはどうでしょう?」もあるのですが、そうでない場合は、ご本人様も出口を見つけることができず、ややつらそうです。
すべての画像を見る(全4枚)そんな時、私はシンプルに“五感を刺激すること”を提案させていただいています。
「視・聴・嗅・味・触の五感」に触れることを、自ら積極的にするのです。
私は音楽で『聴覚』を、香りで『嗅覚』を刺激して、自分を癒すことがありますが、それを心地よく感じていることを意識することが大切です。
どなたでも取り入れやすいのは、好きな食べ物や飲み物を口にすることでしょうか。
わが家の娘たちは、寒い時期ポトフをつくるととても喜んでくれます。とくに個性的な味が出るものでもないのですが、ヘルシーでたっぷり食べられる感が嬉しいのかな。
鶏肉やソーセージ、ほくほくジャガイモにシャキシャキタマネギやキャベツ、やや歯ごたえのあるニンジンやキノコ類をいれると、舌でさまざまな『触感』を楽しむことができます。ハーブや胡椒の香りを楽しみ、鍋をあけた瞬間や盛りつけ後は、目で色どり、器を持ち口に入れたら、味と温かさを感じます。
もしかしたら、つくっている途中の包丁とまな板の音に、ホッとしたりもして。
わが家は他にも肌触りのいい寝具で「触覚」を、温かさを感じる色のひざかけで「視覚」を満たす工夫をしています。家族はそれぞれお気に入りの枕の高さや固さがありますし(私はつぶれる薄めが好き)、ニトリの触り心地やわらかいタオルケット・温かい靴下やルームシューズは安心感を得るのに必需品です。
意外や意外、こうした小さなことの積み重ねで、少しずつホッとした気持ちが戻ることがあるのです。何気なくではなく、感じることを意識する。
ぜひお試しあれ。
【若松美穂(わかまつみほ)】
お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「
“いま”と“みらい”のへや」にて最新情報を更新中