雑誌でよく見る、シャツの袖をまくる着こなし術。それがおしゃれなのはわかるけど、まねしてみてもどうもあか抜けなかったり、これからひと仕事します! という雰囲気になってしまうことも…。

そこで、さまざまな女性誌の撮影で数々の着こなしテクを見ているファッションライターの野田さんに、簡単にまねができてだれでもおしゃれに見えるシャツの袖のまくり方を教えてもらいました。

まくったシャツの袖
シャツの袖をさりげなくまくるだけでこなれ感がアップ
すべての画像を見る(全12枚)

今すぐまねできる!ダサく見えないシャツの袖のまくり方

おしゃれに見せるために重要なのは「ただ着ただけ」に見えないひと手間。そこで役立つワザのひとつが袖をまくるテクニックなんです。
参照記事:

ユニクロのオーバーサイズシャツ。メンズをゆるっとが今っぽい
青シャツを着た女性

多くのファッション誌で定番のように使われるテクですが、ただまくり上げるだけではすぐにずれ落ちたり、ラフすぎて見える場合も。

いろいろな袖のまくり方があるなかで、簡単でずり下がりにくく、こなれて見える方法をご紹介します。コツはたったの2つ。

<こなれて見える袖のまくり方ポイント>


ポイント1:ひじより下でまとめる(ひじより上だと作業中の雰囲気が出てしまう)
ポイント2:キレイに折り畳まない(ある程度適当な方がおしゃれ)
【基本のシャツの袖のまくり方】
シャツの袖をもつ

(1) ひじより下あたりに折り目がくるように袖を折り返します。仕上がりの希望位置に袖口がくるように。

袖を折り返す

(2) 下からさらにもう1折り、2折り。

もう一折り

キレイに折り畳まず、くしゃっと感が出るようにざっくりでOK。また、折る幅は狭い方がよりこなれて見えます。

できあがった袖部分

(3) 袖口部分が完全に隠れないよう、少し見せるように残して仕上げて。

袖口をちょっと見せることで、さりげないおしゃれを演出できます。

折りたたんでいるのでずれ落ちにくいのですが、時間が経ってゆるんだり、落ちてくるのが気になるという人は、(3)のあとに腕に輪ゴムを通し、袖まくりした部分に隠れるよう留めておくとよいですよ。

<シャツの袖のまくり方を動画でもチェック!>

●ジャケットを着用する場合もシャツの袖を生かしてまくると◎

黒のジャケットを着た女性

たとえばこんな黒のジャケットも袖をまくらずに着るとフォーマルな装いに見えてしまい、日常ではあか抜けません。中に着ているシャツと一緒にまくると、「ジャケットを着慣れた人」な雰囲気に。

【ジャケット着用の場合の袖のまくり方】
ジャケットを引き上げる

(1) ジャケットの袖を、仕上がりの希望位置に袖口がくるように、ひじより下あたりまで引き上げます。

中のシャツ袖を折る

(2) 下に着ているシャツの袖を(1)の位置に合わせて折り返します。

残ったシャツの余計な部分を折り上げる

(3) 残ったシャツの余計な部分を折り上げます。キレイに畳まず、くしゃっとなるようにざっくりと。

まくったシャツ袖

袖口部分が完全に隠れないよう、少し見せるように残して仕上げて。

<ジャケット着用の場合の袖のまくり方を動画でもチェック!>

●フーディなら袖口はチラ見せするだけでもOK。衿、裾を見せて

シャツにフーディ

秋冬に活躍するスウェットのフーディの場合も、ジャケットと同じ要領でシャツの袖を折り返してもOKです。

ただフーディ自体がカジュアルなため、袖をまくるとコーディネートによってはラフすぎることも。その場合は、折り返したりせずシャツの袖をチラッと見せるだけにしてみて。

このひと工夫があるだけで、見慣れたフーディもグッとおしゃれに。また衿を首元から出したり、シャツの裾を出すのもおすすめです。

一年じゅう使えるテクニックなので、慣れてしまえばシャツを使ったオシャレが楽になると思います。秋冬でも室内で袖をまくれる機会はたくさん。ぜひほんのひと手間で袖まくり、してみてください。