主婦業のかたわらエッセイスト、カウンセラーとしても活動する若松美穂さん。ここでは大人の女性が抱える人間関係のお悩みに答えてもらいます。

口うるさい母。孫のダメなところを次々と…モヤモヤしてしまいます

手を抑える女性
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【相談内容】

月に数回、子どもを連れて1時間半ほど離れたところにある実家に帰ります。子どもを預けて友人に会うこともできますし、両親と食事に出かけることもあり、助かっています。
ただ、母が、留守の間に子どものダメなところを見つけては、「落ち着きがない」「好き嫌いが激しい」と、ダメ出しをします。「娘の顔が夫に似て女の子らしくない」など、言わなくてもいいことまで言うので、不機嫌な態度をとってしまうこともあります。

母はもともと口うるさく、思ったことをすぐに言葉にするタイプで、父も思うところはあるようですが、なにも言いません。私自身、気にしないように…とは思いますが、母に言われると気になってしまいます。
成長するにつれ、子どもも祖母の言っていることがわかるようになるので、ネガティブなトークはやめてほしいです。

実家に行くたびに私が愚痴を言うので、夫は「それなら、行かなければいいのに」と言います。ほかのママ友に話を聴くと、子どもをみてもらえるだけ、ぜいたくな悩みなのかな? と思うのですが、モヤモヤして答えが見つかりません。(36歳・夫39歳・子2歳)

【若松さんの回答】

そうですよね。お母さんは、なにげない会話としてお孫さんのことを口にしているのかもしれませんが、母親であれば、お子さんへのダメ出しはつらいですね。
もしかしたらですが、そろそろ「ご実家やお母さまから卒業する時期が近づいている」と考えることはできないでしょうか。関係性を断つとか、そういうことではなく、適度に心の距離を保つ。甘えすぎない。ご主人の考えも入れつつ、新しい関係性を築くという意味での卒業です。

人は心の距離が近くなると、遠慮が少なくなる場合があります。お母さんにとって、あなたやお孫さんはなにを言っても許してくれる身近な存在なのでしょう。あなた自身も同様に、親に甘えることは甘えるけれど、態度や発言は、私の思うようにしてほしい…。
だから「私の思いを察してよ」と、不機嫌な態度を取っている事実があります。お互い様かもしれません。

以前、お孫さんがいる方にこんな話を伺いました。ご自分としてはよかれと思い、娘さんに小言を言っていたのだそうです。
あるとき「お母さんの言葉がつらい、追いつめられる、私はこんなに一生懸命やっているのに」と泣かれ、ビックリしたのだとか。
「娘でも子育てにいろいろ言うものじゃないわね」とその方。言われないとわからないことがあるものですね。

方法としては3つあると思います。

(1) ご主人がおっしゃるように、ご実家へ行く回数や時間を減らし、ご自分のお気持ちが穏やかでいることを優先する。

(2) 実家には行くけれど、お世話にもなっているから、プラス・マイナスゼロと考えて、お母さんの言葉は聞き流す。

(3) 一度、真剣にご自分のお気持ちをお母さんに伝えてみる。

うまくいくかどうか、ご自分のお気持ちに変化が生まれるかどうかは、これまでと違う方法をやってみないとわからないことですね。

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【若松美穂(わかまつみほ)】

お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「

“いま”と“みらい”のへや

」にて最新情報を更新中