コロナで家族のライフスタイルが変わった家庭も少なくありません。そうなると影響を受けるのが家計。食費や光熱費など、毎日の生活にかかわる費目が増えたケースも多いはず。
そんな今こそ、大胆に家計を見直すタイミングです。暮らしを整えて、貯まる家計にスイッチするコツを、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに聞きました。
コロナで家計を見直し。ムダ買いを防ぐために予算を週ごとに管理
すべての画像を見る(全3枚)食費や日用雑費のやりくりは、毎日のことだけに続けるのが大変で、挫折してしまいがち。そこで、畠中さんがすすめるのは、月の予算を5週に分ける管理法です。
「月単位の管理は途中で予算オーバーするとモチベーションが下がってしまいますが、週単位なら翌週にはリセットできるのがメリット。予算を5週に分ければ、日数が少ない1週目と5週目は黒字になりやすく、成功体験を重ねることでやりくりを継続できます」
週予算のほかに予備費をとるのもポイント。
「米代など大きめの出費があったときや、子どもの外食代などの臨時出費に充てましょう」
費目が決まっていない出費はどこから出すか、予算を決めると使いすぎを防ぐことができます。
●STEP1 食費日用雑費は、週の予算で管理する
手取り月収から、先取り貯蓄や固定費などを差し引き、5万円を食費と日用雑費予算に。5000円の予備費をとって、週予算は9000円に設定します。
「1回の買い物の予算を3000円×週3回などと決めておくと、さらに使えるお金がハッキリして、予算が守りやすくなります」
<週間予算管理のしくみ>
※手取り月収32万円、4人家族の読者・Oさんのケースから試算
手取り月収↓
先取り貯蓄↓
固定費(住居費、保険料、こづかい、受信料など)
変動費(水道光熱費、ケータイ代、クルマ費(ガソリン代)など)…毎月出ていくけれど、金額が決まっていない項目
↓
5000円
↓
1週目 9000円
2週目 9000円
3週目 9000円
4週目 9000円
5週目 9000円
●STEP2 どこから出すか決まっていない出費は費目を整理する
子どもの外食時に手渡すお金や夫の歓送迎会費など、そのときどきであちこちからお金を出すと出費が増える原因に。
「費目と予算を決めて、計画的に使いましょう。歓送迎会のような年に数回の支出は、特別支出として月の家計とは別に予算をとっておくと安心です」
<ちょこちょこ出費はこう仕分ける! 具体例>
・外出時のおみやげ代は【こづかい】に
人気店のパンなどを家族や友人に買いがち。必要出費ではないので、こづかいから出しましょう。
・夫の歓送迎会の予算は【交際費】に
毎月はないので、特別支出の交際費に。ボーナスで取りおくか、月1000円積立で準備を。
・子どもが友達と遊ぶときの食事代は【食費】に
子どもの外食費は、食費から。「回数を決め、それを超えたらこづかいから出させましょう」と畠中さん。
なににいくらくらい使っているのか? 出費を把握していないと、お金はどんどん出ていくばかりに…。
週単位の予算決めと費目の整理で、家計をわかりやすくすることが、貯まる家計への第一歩です。