夏休みもおうちで過ごす方も多いのではないでしょうか? おうち時間が長いと、どうしても生活にメリハリがつかず、片づけもおっくうになりがち。自分も気持ちも盛り上げづらいのではないでしょうか。
そんなおうちでのやる気をアップさせるため、「朝一番の片づけ」をすすめてくれたのは、家事を研究している三條凛花さん。簡単なやり方を教えてもらいました。
朝に片づけ時間をつくると、時間とゆとりが生まれていいことづくめ
今年の夏休みは、例年とは大きく違います。新型コロナウイルスの影響で、帰省や旅行をする方も減るでしょうし、お住まいの地域によっては家族でちょっと出かけるだけでも気がとがめるかもしれません。恐らく単調な毎日のくり返しになってしまう方が多いのではないでしょうか。
そもそも、家族が長時間自宅で過ごす休暇は、家事の総量が増えるものです。自分のペースで家事をこなすこともできません。例年の夏より疲れている方も多いと想像できます。
そんないつもと違う夏を乗りきるために提案したい習慣があります。それは「朝片づけ」。朝片づけは、朝起きて、家事を始める前に片づけの時間をつくることです。
●たった1分、朝一番に片づけをするだけでその日のやる気が違う
1分でも構いません。朝一番に片づけの時間をつくる。それだけで、やる気と時間のゆとりが生まれ、家の中もすっきりします。また、寝起きで眠たいときでも、体を動かすことによってしゃっきりと目を覚ますことができます。
たくさんのことがラクにこなせるようになるので、朝片づけをしないで始まる1日よりも、ずっと機嫌よく過ごせるようになりますよ。
基本ルールは、とにかく朝、家事をはじめる前に片づけることです。具体的にどんなふうに取り組めばいいのかご紹介していきましょう。3つの方法から、その日の自分に合ったものを選んでやってみてください。
(1) 「時間」を意識した朝片づけ
1つ目は、時間を意識した方法です。
・○時○分まで片づけをする
・○分間でよりたくさんの片づけをする
予定があってあまり時間が取れない日や、前日散らかしたまま寝てしまったときなどに特におすすめの方法です。
タイムリミットを決めるだけで、片づけのスピードが上がります。さらに、この方法で朝片づけをすると、その後の家事もテンポよく進められますよ。
(2) 「場所」を意識した朝片づけ
2つ目は、「場所」を意識した方法です。
・引き出し1段を片づける
・冷蔵庫の右扉の中身を片づける
・書類ファイルの中身を整理する
片づけたい場所を明確にしてから始めます。なるべく具体的に、そして小さな単位で場所を決めてください。長時間やってしまうと、その後の家事が後ろ倒しになってしまうからです。
普段、なにげなく定位置に戻しているだけの場所でも、たまに見直してみると発見があります。もっとよい定位置が見つかったり、取り出しにくさに気がついたり。そうしたプチストレスを改善できれば、日々の家事がどんどん簡単になっていきます。
散らからない仕組みづくりをしたいときにおすすめの方法です。
(3) 「個数」を意識した朝片づけ
3つ目は、「個数」を意識した方法です。
・明らかなゴミも含めて30個捨てる
・キッチンで10個捨てる
・15分で30個捨てる
「捨てる」に特化した朝片づけです。上でご紹介した2つの方法とかけ合わせるとより効果的。
普通に生活していても、ものやゴミはどんどん増えていきます。定期的にそれを手放さないと家はすぐに散らかってしまう。ビニール袋を片手に家の中を点検しながら行うと、意外と捨てるものがたくさんあって驚きますよ。
私が住んでいるのは、プラゴミも分別が必要な地域。そのため、燃えるゴミ用の袋(自治体指定のもので小さめサイズの袋)とプラゴミ用の袋(普通のビニール袋)の2つを手に、朝片づけを行なっています。
こんなふうに、そのままゴミ捨て場に持っていける状態にしておくと、よりラクになりますよ。
なお、燃えるゴミにもプラゴミにも当てはまらないものは、部屋の片すみにまとめておいて、あとで調べてから捨てます。
●毎日できなくてもOK。いつでも気軽に始めてみて
朝片づけは1分でも効果があります。しかも、毎日できなくてもなんのペナルティもありません。いつからでも始められて、飽きてもまたいつでも再開できます。
まずは気軽に始めてみてくださいね。