主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。
雨でも家ごもりでも、楽しみは選択して自分で見つける
また新型コロナウイルスの感染者が増えてきましたね。
旅行やお出かけが好きな高齢の母は、ますます出かけにくそうです。
「行事でもイベントでも、来年もある」というような言葉も耳にしますが、私は微妙な気持ちになります。それは、母だけではなく、私たちも含めわからないよね…と。
ということで、できるだけ楽しいこと探しをし、家族に提案したり自分も楽しむようにしています。
先日、ザーザー降りでなければ、雨でも魅力的な場所を発見!! ということで、埼玉県内にある、「古代蓮の里」に出かけました。車で行けば感染の危険も少ないですし、外だから安心。
なにより蓮は、葉に水たまりができるなど、雨だからこそ見ることのできる姿があります。
蓮は早い時間に咲くので、早起きが必須ですが、おかげで午前中には帰宅しました。震災後、気落ちしていた母をよく連れ出したのが、近場での、季節の花めぐりです。
探してみると、20年も住んでいるのに、行ける場所行ったことのないところが多く、驚きます。
花は、それぞれの季節ごとになにかしら咲いてくれるのでありがたい存在。私も歳を重ねるごと、お花に癒されているのを感じます。
プラネタリウム好きでもあるので、家から出られない日は、YouTubeで観ることのできるプラネタリウム番組をテレビに映すことも。
また、ニュースや情報番組を観て、心配な気持ちを増やしたり気持ちを下げるより、壮大な景色などの映像を流したりして、穏やかな気持ちになるような工夫をしているつもりです。
そんなときには、私の気に入りのコーヒーを入れて差し上げて(笑)、家で、ゆっくり喫茶店気分。
私たちは、行く場所、見るもの、聴くこと、口にするものや雰囲気を、自分で選ぶことができます。気持ちが滅入りそうなときほど、今目の前にあるものを、無意識に自然と取り入れるのではなく、できるだけ心地のいい状況を、自分で選び取ることも必要かなと感じています。
【若松美穂(わかまつみほ)】
お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「
“いま”と“みらい”のへや」にて最新情報を更新中