今年は帰省やお出かけもなかなかしづらい夏に。そんなおうち時間には、暑中見舞いを書いてみませんか?
元郵便局員で、かわいい切手に詳しい霧川桐子さんに、暑中見舞いにぴったりな切手を教えてもらいました。
帰省や旅行の代わりに、暑中見舞いを。夏におすすめの切手
お手紙では頭語や時候の挨拶などが気になって…という方も、ハガキで暑中見舞いならSNSの文のノリでも書きやすいのではないかと思います。
また、おうち時間で家を整理整頓していたら、レターセットや絵ハガキが出てきた! なんて方も、この機会に使ってみるのもいいかもしれません。
●暑中見舞いを送る時期は?
暦の上では二十四節気の小暑(7月7日頃)から立秋の前日(8月7日頃)に暑中見舞い、立秋から8月末までは残暑見舞いとして送るのが一般的のようですが(日本郵便HPより)、暑い時期の挨拶という実態を考えれば、大体梅雨明けから8月末くらいと考えていいようです。
最近暑いよね! くらいの気軽さで筆を取ってしまいましょう。
●切手選びにひと手間かけてみて
季節に合わせて、一年じゅう特殊切手が出ています。せっかくなので切手選びにもひと手間かけてみませんか。
切手をはらずに出せる「くじ付き暑中・残暑見舞い用ハガキ」もありますが、ここではおうちから出てきた私製ハガキを出す前提で、夏の挨拶にピッタリな切手を選んでみました。
※紹介しているのはすべて63円郵便切手(シール式)10枚セット・630円です。
・夏のグリーティング南国の夕暮れを思わせるモチーフを配置した切手です。普通切手よりも縦長もしくは横長のサイズが10枚の中に何枚かあり、はると落ち着いた雰囲気に見えますよ。
また旅行に行きたいね! という気持ちや、過去の旅行の思い出話などを書いてみても。
・美術の世界シリーズ第1集青が特徴的な美術作品をテーマにつくられた切手です。美術館が好きな人にまた一緒に行きたいねと送ったり、はたまた自分が過去に行った美術展のお土産ハガキにはったりなどで楽しんでみてはいかがでしょう。
・伝統色シリーズ第4集日本の伝統的な色で四季のテーマを表現した切手。涼しげで和風なので日本画の絵葉書に合わせてみたり、モチーフを裏表で合わせてみたりもおもしろいでしょう。
●ふみの日にちなむ郵便切手が本日発売
文月(7月)の23日(ふみの日)に合わせた特殊切手で、毎年手紙や文通、夏に関連したイメージで発行されています。今年は古きよき絵本風のイラストで大人の女性のお便りに合いそうです。白ハガキでも映えますが、生成りや色つきハガキでもかわいい色。封書用の84円とハガキ用の63円で絵柄がリンクしています。
切手を選んではったときは、ぜひ相手に宛てた文のなかでも切手について触れてみてください。
「かわいかったから」「おいしそうだったから」「好きそうだったから」…。だれかに思いをはせて選んだ切手から、記憶を引き出されながら書く内容を考えてみるのも、楽しい時間になりますよ。
連休で時間があるという方も、ぜひこの機会におたよりを書いてみてはいかがでしょうか。