50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した6歳の長男・うーちゃん、里子の2歳の長女・ぽんこちゃんという家族5人で暮らしています。
今回は、寝つきの悪いぽんこちゃんのお話です。
5月に録画したアニメを寝る前に見るぽんこちゃん。TVを消すと怒ります!
2歳の里子のぽんこちゃんですが、ここ最近寝つきが悪くなってきました。成長してきてエネルギーが有り余っているみたいです。
以前は毎晩9時にお布団に入って、テレビでアンパンマンをつけるとものの5分くらいで寝ていましたが、今では『それいけ! アンパンマンくらぶ』という1時間番組を最後まで見て、終わってオフタイマーが作動すると怒って泣き出します。
その頃には僕はすっかり寝てしまっているので慌ててまた再生をします。
この番組は4月の後半から5月の始めまで10回くらい録画したものを繰り返し見ているため、こどもの日がテーマのものが多く、こいのぼりがやたらと登場します。
その頃コロナの第一波がピークになり、情報を得るため『モーニングショー』を録画し始めたので、アンパンマンの録画がそこで止まってしまったのです。
アンパンマンに出てくる子どもたちが「やねよーりーたーかーい、こいのーぼおりー」と歌うとぽんこちゃんも一緒に口ずさみます。
●まさかのおばあちゃん放置!大人が2人でアニメを見るという気まずい事態に
僕の部屋で、ベッドの横に布団を敷いて、僕がベッド、ぽんこちゃんは布団で寝ています。
先日の夜、アンパンマンを見始めるとぽんこちゃんが「ちょっとまってて」と言って部屋を出て行ってしまいました。戻るとおばあちゃんを連れて来て「おばあちゃんといっしょにねる」と言います。
僕がベッド、おばあちゃんとぽんこちゃんが布団で、3人で横になっているとまた「ちょっとまってて」と言って部屋を出て行きました。
僕が母と真っ暗な部屋で、アンパンマンを見ているという異常な状況が生じてしまいました。だれも望まないし、意味がなく、気まずいばかりです。ぽんこちゃんはしばらくすると戻って来て、助かりました。
●背中を優しくかいてあげるといつの間にか寝てしまうぽんこちゃん
最近は夜8時半に布団に入って、アンパンマンを見始めて9時にオフタイマーが作動するようにしました。そのときはまた、ぽんこちゃんがもっとアンパンマンを見せろと怒ります。しかしそれには応じずにいると部屋を出て行ってしまいます。
しかし家族に協力してもらって9時を過ぎたらどの部屋も電気を落とすことにしたので、部屋を出たところで行き場などなく、しばらくうろついた後戻ってきます。
布団に招き入れて背中をとんとんしたり、さすってあげると「そうじゃないよ」と言います。
「こうだよ」と言って自分で背中に指を当てて左右にかく動作をします。
「こうなの?」と強くかくわけにはいかないので、ゆっくりと軽く背中をかいてあげると大人しくなってそのうち寝ます。
●おばあちゃんはうーちゃんの夜ふかしに甘い!
大きな公園や海に連れて行って大騒ぎした日は寝つきがいいので、なるべくそうするべきなのですがなかなかできません。
うーちゃんは寝かしつけが本当に大変な子で、眠くて泣くばかりで泣いたせいでますます興奮して眠れないというような負の連鎖が毎晩のように起こっていました。今も夜10時半くらいまでテレビを見ているようです。
それというのも僕もママも夜はテレビをうーちゃんに見せないようにしているせいで、うーちゃんに甘いおばあちゃんとしか寝なくなってしまいました。とにかくぽんこちゃんがそんな風にはならないように、早寝早起きの習慣を維持したいです。
【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『
うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『
うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(
@koizumi69)をチェック!