片づけても片づけてもすぐに散らかる。その原因は家族があちこちにものを置きっぱなしにするから…。そんなお宅も多いようです。
それなら、家族も巻き込んで、自然と片づく仕組みをつくる手もあります。
ESSEが取材したbotaさんのお宅がその好例。
「ひとりでやろうとすると限界があるし、イライラするので無理はせず、家族やものに頼ります」と、夫や子どもに片づけをまかせられる仕組みをつくりました。
食事の配膳も生活グッズの管理も。家事の手間は家族で分散
家族別に収納スペースを割り当てたり、作業の流れに沿った場所に配置するなど、夫や子どもが自分で動ける収納の仕組みづくりを。
あとはそれぞれにまかせれば、ひとりで抱え込むことなく、手間を分散できます。
●流れに沿った収納で、配膳の手間をカット
すべての画像を見る(全10枚)「食事の時間が家族でマチマチなので、配膳準備はおまかせすることに」
キッチン背面の収納棚には、茶碗、箸、皿、炊飯器を使う順に並べて配置。左から進めば、ご飯まで流れでよそえる仕組みにしています。
カトラリー類はまとめて棚の上に。必要なものをここから取る仕組みです。
オープン収納なので、トレーを持ったままスムーズに取り出せます。さらに取りやすい高さに収納することで、かがまず片手で取れる工夫も。
カラーボックス収納の右側に炊飯器置き場を。ご飯をよそえば準備OK!
●お弁当の仕上げも、流れをつくって子どもにまかせる
カウンターの脇にエコバッグをつるし、クロスやランチバッグを収納。
「キッチン→玄関の動線上なので、でき上がったお弁当を子どもたちが自分で包んで持ち出してくれます」
●ゲタ箱はスペースだけ決めて各自自由に管理
上段は夫、下段はbotaさん、長女、長男のスペース。人別に場所を割り振り、配置や掃除は自己責任に。
「乱れていても、口を出しません。管理を手放したら気持ちがラクになりました」
●家族ごとにケースを用意して各自で管理
洗濯機向かいの棚に、家族のケア用品を。
「それぞれに好みのものがあるので、個別にボックスを用意し、自己管理制に。中が見えると小言を言いたくなるため(笑)、あえて容器は不透明にしました」
洗濯アイテムは移動しやすく+家族別に片づけやすい仕組みに
寝室のベランダ、リビングのポールと、季節や天気で洗濯物を干す場所を変えているbotaさん。
「トートバッグにハンガーやピンチをまとめておけば、一気に持ち運べて便利です」
●洗濯グッズは布バッグにひとまとめ
あちこちで使う洗濯アイテムは、あえて収納場所を決めず、バッグやケースを使って移動式にしています。
リビングのポールに洗濯物を干すときも、布バッグをひとつ持ち運べば必要な道具がそろいます。
●洗濯物は人別のケースに取り込む
家族分のカゴを用意し、取り込みながらポイポイ。各人に渡し、たたんでしまうのをまかせています。カゴは翌朝部屋から回収して物干し場に。当日の洗濯物入れに使います。
とかくひとりで抱え込みがちな家事作業も、家族が自然と手伝ってくれるような仕組みさえつくれれば、負担が減って気持ちもラクに。
家族や生活習慣に合わせて、いろいろ工夫してみましょう。