巣ごもりが当たり前になりつつある今、家計はどのようになっているでしょうか? 貯められている人、逆にお金を使いすぎてしまっている人…とさまざまかもしれません。

節約アドバイザーの丸山晴美さんは、「この自粛期間中こそ貯めるチャンス」と教えてくれました。緊急事態宣言が解除されても、しばらく巣ごもりが基本になる今後の暮らしで貯めるポイントを教えてくれました。

パソコンを操作しながらレシートを持つ女性
ここ数か月で意外と貯められていない…なんて人は、家計の見直しが必要かも(※写真はイメージです。以下同)
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自粛生活してても「思ったよりお金が貯まってない」は要注意!

長引く自粛生活で、消費傾向も変わってきたのではないでしょうか。外出などをしない分、抑えられている項目もあれば、巣ごもり消費を快適にするために増えた出費もあるのではないでしょうか?

その後の収入などで不安を抱えている人は多いと思いますので、この自粛期間中をぜひ貯めるチャンスにしてみてください。これからお伝えするのは、巣ごもり消費をできるだけ抑えるヒントです。
また、貯金の基本は、大きなものから削り、ざっくりとでも予算を決めて使っていくことです。ぜひ参考にしてください。

●し好品はできるだけ抑えましょう

レジャーや交際費など減っている費目もあれば、家飲みやオンライン飲み会などで酒代などが増えてしまっている費目もあるかと思います。し好品類も食べすぎ、飲みすぎてしまえば、健康と家計に影響が出てきます。もちろん、たまにのストレス発散は必要ですが、できるだけ抑えた予算に設定しましょう。
一見、お酒のまとめ買いはおトクそうに見えますが、「いつでも飲める」となってしまっては増える一方。ぜひメリハリをつめて、貯められるお金にまわしましょう。

●デリバリーやテイクアウトは外食費として予算を

ピザ

休校や在宅勤務などでできるだけ外出しないようにするために、デリバリーなどを利用している人も多いでしょう。緊急事態宣言からレストランなどではデリバリーやテイクアウトにきり替えて営業を続けているところあり、応援をする意味でも利用している方もいらっしゃるかもしれません。

自炊続きならたまには外食気分を味わうのもよいものですが、デリバリーやテイクアウトは、「外食費」として予算を決めて利用するようにしましょう。

●新しく始める趣味などの出費はよく考えて

時間があるとものづくりに挑戦したくなります。ただ、新しいことを始める場合、たとえばハンドクラフトやDIY、家庭菜園をするにはある程度の道具や材料が必要です。続くかどうかもわからないので、まずは家にあるものでできる範囲でスタートさせるといいでしょう。

また、これはダイエットにも言えることで、ウェアやサプリ、エクササイズ器具など、形から入る方も多いのでないでしょうか? まずはそれがなくてもダイエットができるか、自粛明け後も続けられるのか、その先を考えてから購入を検討してみてはいかがでしょうか。

●自己投資やスキルアップも出費はほどほどに

時間が増えると、自分自身を見つめ直して自己啓発本や資格取得のために教材を買ったり、スキルアップのためにオンライン講座を申し込むなど意識を高つようになる人も多いかと思います。自己投資はとてもいいことだとは思いますが、あれもこれもと欲張りすぎて挫折したり、三日坊主になってしまったら、せっかくお金をかけたのがもったいないことに。

自己投資をする際の注意点としては、先々の目的や目標をもって、いつまでにどのように結果を出すかといったプランを立てることがまず必至です。せっかく時間があるのなら、「将来、お金にできそうか」といった先々のリターンまで考えて、投資として予算に組み込んでみてください。

●ネットショッピングが増えている人は要注意

これまで紹介した買い物のほとんどを、ネットですませている人も多いのではないでしょうか? いつもの生活用品のストックを多めに買ったりするほか、「念のためこれも買おう」と購入ボタンを気楽に押してしまいがちですが…そこはひと呼吸置いてみて。
たとえば、すぐに購入ボタンを押すのではなく、カートに一時的に入れておくのです。そして、数日してもそんなに必要じゃなかったとしたら、カートから削除しましょう。

これらネットでの買い物の支払いのほとんどがクレジット決済の場合、翌月以降の請求になるため、思いのほか引き落としが多くなる可能性があります。後々支払いで慌てないためにも、自粛中も予算を設定してできるだけ出費を抑えるようにしましょう。

●サブスクは不要となったらすぐに解約を

毎月定額を支払って動画や音楽コンテンツなどが利用できるサブスクリプションサービスは、巣ごもり生活の娯楽としても需要がありますが、あれもこれもと加入をすると気づけば毎月の支払が数千円になることも。通常業務になって、これらコンテンツを利用する時間が減ると、もったいない出費となってしまいがちです。
常に見直しをしながら、不要となったらできるだけ早めに解約手続きをするようにしましょう。

●新しい生活様式でもお金を貯められる工夫を

今後も基本は、極力おうちにいることが基本になります。もちろん、お金を使うことも大事。なので、本当にお金をかけるべき場所かを考えたり、お金をかけなくてもできることや楽しめる工夫をして乗りきりましょう。
また、「○○が売りきれ」「品薄に!」の情報に慌ててお金を使うことをせず、いま家にあるもので代用できないか、ストックはどれくらいあるのかを考えて冷静に行動する知恵もつけておくと、今後は安心できるでしょう。