つい放置してしまった、なんてことがある食後の食器。ついついやりがちなつけ置き洗いは食器に菌が増えてしまい不衛生だそう。専門家に詳しく聞いてみました。
菌が増えやすい食器のつけ置き洗いの危険性
食後の食器をつけ置きすると、ブドウ球菌や大腸菌の一種などが数万倍に増える可能性があることを、民間の検査機関が発表しました。
「水をはったおけに肉や魚、ご飯、野菜を1~5gずつ入れ、食器とともに室温で10時間放置したところ、菌が夏場(30℃)で7万倍、冬場(10℃)でも1万倍近く増殖しました。食器にも同じくらいの菌がついており、洗剤とスポンジで洗っても、1000分の1程度にしか減りませんでした」(衛生微生物研究センター・李 憲俊所長)
さらに、弁当箱のふちなど洗いにくい場所は10分の1程度しか菌が減らなかったそう。食中毒を避けるためにも、つけ置き洗いは避けたほうが無難。でも、すぐに洗えないときはどうすればよいのでしょう。
「1時間程度であれば、食器をつけ置きしても菌はほとんど増えません。長時間つけ置くときは漂白剤につけたり、食器洗い乾燥機で熱湯消毒するなどしてしっかり殺菌しましょう」(同)