節約のなかでも、いちばん手をつけやすいのが日々の食費。
そこで参考にしたいのが、5人家族で食費月1万円という驚異的な安さを実現する、人気インスタグラマーのmomoさんの食費節約術です。コツはスーパーの「見切り品」を上手に使うことだそう。普段の買い物を取材しました!
「安くなければ買わない」ルールで食費1万円を達成!
momoさんの食費節約の工夫はいたってシンプル。普段の買い物は、基本的には割引価格になった「見切り品」を買うようにするだけです。
「『鮮度の落ちたもの』と、抵抗感がある人もいるかもしれませんが、私の場合、買うのはいつも必要最小限だけ。賞味期限が迫っているものを買ってもすぐに使いきることができます。また品質に問題がなくても、泥つきや不ぞろいの野菜なども割り引きされていることが多いもの。探せば意外とお値打ちの食材が見つかりますよ」
貯めてる人の「買い物カゴ」を抜き打ちチェック!
そんなmomoさんの3日間の買い物をチェック。カゴの中身はこちら。
●Day1:見切り品をメインに最小限の買い物に
すべての画像を見る(全12枚)子どもの幼稚園への送り迎えのついでに、青果店やスーパーなど毎日2、3軒はしご。買ったのは見切り品の豚肩ロース、ホウレンソウだけです。
「今の家に引っ越す決め手も近隣のお店の多さでした。買うのは値引きシールのあるものだけを選び、献立は買ったあとで考えます」
豚肉はローストポークにし、ホウレンソウはクリームシチューに。ボリュームあるかたまり肉はそれだけで豪華な印象に。
●Day2:特売肉をまとめ買いして冷凍ストック
この日買った見切り品は、鶏胸ひき肉×2、豚ひき肉、豚スペアリブ、豚軟骨、やげん軟骨。
「近所のスーパーで肉類が安くなる『肉の日』セールがあるのですが、じつはその翌日が狙い目。大量仕入れした肉を底値買いできます」
冷凍しておけばこの量で1週間分のメインおかずに。見切り品がないときは冷凍ストックが活躍。
◆TOTAL 1034円 \これを使って…/冷凍した鶏ひき肉のピーマンづめをトマト煮に。つくりおきの副菜や常備野菜の汁物があれば食卓は立派に完成!
●Day3:食卓の彩りを考えて買えば献立に迷わない
今日買った見切り品は、とびっこ、サーモン刺身。
「色合いが鮮やかだとそれだけで豪華に見えて、家族ウケもばっちり。赤、緑、黄色の3色が食卓にのるように意識しています」。
冷蔵庫に残った食材を思い浮かべて「たりない色」を基準に食材を選ぶと、買うものや献立に迷いません。
◆TOTAL 245円 \これを使って…/生サーモンととびっこがたっぷりのったどんぶりに。海鮮の赤に錦糸卵の黄、青ジソの緑と、基本の3色もばっちり。
まだまだある!momoさんの食費節約テクニック
「見切り品」の活用以外で、momoさんが心がけている食費節約テクニックを教えてもらいました。
●お米は1kg 200円で生産者から直接購入
中古品の譲渡など、住んでいる地域の情報交換ができるインターネット掲示板「ジモティー」。このサイトで地元農家からお米を直接購入しています。
「量が多いので母とシェアすることも。精米ずみのお米が10kg 2000円と格安でした」
●底値を把握して5~6軒のお店を使い分け
行く店舗は固定せず、各店の特徴ごとに使い分けます。
「不ぞろいの野菜が安く手に入る青果店、牛乳や豆腐、モヤシが安いドラッグストア、バラエティショップなど、それぞれの強みと底値を把握してムダな出費を徹底回避」
バラエティショップのドン・キホーテの「マジカカード」に登録すると値引き品やクーポン情報がスマホで見られます。
「意外な穴場で、とくに卵が安いんです」
●食材は使いきらず「ちょい残し」で翌日のおかずに
「鶏肉をひらいたときなどに少し余った肉は使いきらずに取り分けておきます。翌日はたたいてそぼろにすれば、別の料理に変身。『ちょい残し』の食材があとで役に立つんです」
一度に使いきらないことで食卓が豊かに!
チキン南蛮にした鶏胸肉をちょい残し。たたいてミンチにして白菜と鶏ひき肉のうま煮に。
●少額の支払いもカードにまとめて支出を把握
家計簿はつけないというmomoさん。
「日々買った食品の記録はインスタで公開していますが、支出を管理するための家計簿はつけていません。カードが使えるところは、少額でもカードで払い、明細を家計簿代わりに」
ペイペイともひもづけた楽天カードをメインに、誕生月にポイント還元率が高くなるカードなど3枚を使い分けています。