きれいな部屋をキープしたいと思っても、なかなか難しいもの。整理収納アドバイザーのサチさんも、「掃除が好きな方もいると思いますが、私はおっくうでしかたありませんでした」と語ります。
「いかに簡単なアクションで掃除ができるかがカギです」というサチさんに、掃除のしやすい部屋づくりのポイントを教えてもらいました。
浮かせる、直置きしない、いらないものを処分する…きれいをキープしやすいインテリア
●1:とにかく浮かせる!
床や台の上にものが置いてあると、掃除のときに「ものを持ち上げてどける」「掃除をする」「ものを元の場所に戻す」とアクション数が増えてしまいます。
床に直置きしているものを浮かせればアクション数が減り、掃除が簡単に。
コンセントタップは、ワイヤーネットなどでテレビ裏につり下げるとテレビ台の掃除がしやすくなります。穴は塞がないよう配置するのがコツ!
ティッシュも、カウンターやテーブルの上に置くと掃除のときに持ち上げる手間がかかりますが、ワイヤーラックや壁につけられるティッシュホルダーなどで浮かせると掃除がしやすくなります。
ワイヤーラックで収納する場合は、逆さまにすると1枚ずつ取り出しやすいです。
水まわりのアイテムも、浮かせることでヌメりを防ぐことができ、掃除頻度を減らすことができます。
●2:掃除アイテムを手に取りやすい場所に置く
これは劇的に効果がありました。以前は掃除機をクローゼットまで取りに行き、コンセントをさし、重い掃除機を引きずって掃除するというのがおっくうで仕方なかったのですが、掃除道具を簡単に手に取れるというだけで掃除頻度が増えました。
LDKに出しっぱなしでもインテリアの邪魔をしないコードレス掃除機。掃除のハードルを下げることができ、掃除頻度がアップしました。
軽くてお手入れがしやすいこともポイント。
母や祖母にも誕生日にコードレス掃除機を贈ったのですが、「生活が変わった」と好評です。
ホコリがたまりやすいテレビ周りには、ハンディモップや粘着ローラーをつり下げています。使用場所の近くに収納することで、気になったときにサッと掃除ができます。
●3:不要なものを床に置かない
床に置くものを最小限にすることで、掃除のしやすいリビングダイニングに。
床に置いてあるものが多いほど掃除は大変になりますが、好きなもの、生活に潤いを与えてくれるものまで排除する必要はないと思っています。わが家では観葉植物がそれにあたります。
自分が必要ないと思うものを床に置かないだけでも掃除がしやすく、スッキリとしたお部屋になります。
ルーターやアダプター、ケーブルもできるだけ床置きしないことで、掃除がしやすく。
バスケットにまとめて、浮かせる収納にしています。壁に掛けられるボックスを使ってもよさそうです。
●4:本当に必要なのか考えてみる
人それぞれ必要なものは違いますが、一度本当にそれが必要か考えてみることで、ものをなくした方が掃除がしやすくなる場合があります。
食洗機があるなら、水きりカゴをなくしてティータオルなどで代用。水きりカゴを掃除する手間、キッチン台を掃除する際にものをどかす手間から解放されます。
ティータオルを水きりカゴ代わりに。使い終わったティータオルは洗濯するだけ。
洗濯やお手入れが大変なキッチンマットやトイレマットも数年前に撤去。
ウェットシートや除菌スプレーなどでの掃除がしやすくなります。
汚れが気になったらふくだけでOK。
掃除のしやすい部屋づくりの4つのポイントはとにかく掃除を簡単にするということ。
簡単にする→短時間ですむ→おっくうじゃなくなる→掃除の頻度が増える=キレイをキープできる…という公式です。参考にしていただけるとうれしいです。