夫婦ともにフルタイム勤務で、実家に頼らずに子育て…。そんな家庭が増えています。
6人家族で2LDKの賃貸マンションに暮らすベリーさんは、家事効率を上げるため、便利家電なども積極的に活用し、家族総出で居心地のいい暮らしをつくっています。詳しく取材しました。

忙しいからこそ、もの選びや収納方法にはこだわる

●家事は、家族みんなで分担する

子ども2人で洗濯物干し
平日の洗濯物の取り込みとたたみは、子ども2人が担当
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“みんなが住む家なのだから、家事もみんなで協力し合う”のが、ベリー家のルール。年齢などに応じて各自ができることを選び、責任をもって行っています。

「夫は朝が弱い私に代わって、毎朝の床のモップがけや保育園の送り迎え、毎晩の洗濯を買って出てくれています。その分、私が夕食をつくっている間は、ゆっくり晩酌を楽しんでもらう時間に。みんなで家事、育児をシェアしていると、話題がつきることもありません。たくさん会話するようになり、夫婦や家族の絆も深まった気がします」

ホワイトボードにメモ

季節ごとに掃除場所をボードに書き、すんだらチェック。家族全員で進捗を把握します。

●頼れるものには思いきり頼る

ホットクック

昨年、念願の自動調理鍋「ホットクック」を購入したことで、食卓に大きな変化が!

「材料を入れてスイッチを押したら放っておくだけ。その間にほかの作業ができるので、調理時間が大幅に短縮できるように。気持ちに余裕が生まれました。じつは以前は、便利なものに頼ることに引け目を感じていたんです。でも今は、頼れるものには思いきり頼り、笑顔で過ごすことがいちばんだと思っています」

部屋にエアリーマットと吸湿マット

家族分の布団干しが大変だったので、敷布団の代わりにエアリーマットと吸湿マットをダブルで使用。

マットの除湿センサー

「マットレスを立てて除湿機をつければ、日干しが不要に。マットの吸湿センサーがピンクから青に戻れば、除湿完了」

●子どもたちが季節を感じられる工夫をする

子どもとスダチ

都心に住んでいても、季節を感じられる“おうち行事”で、子どもたちが自然や歴史と触れ合う機会を設けるようにしています。

「たとえば、初夏は梅、秋はスダチ、冬はユズなど、季節の果実でジュースやジャムをつくったり、イベントに合わせて部屋を飾ったり…。小さく行事を楽しみながら、家族の思い出をつくっています。大がかりなことはしないけれど、子どもたちの思い出に残るといいなぁと思っています」

専用ボックスに小物

歳時に合わせたミニサイズの飾り物や小物を専用ボックスに収納。

「家が広くはないので、ここに収まる分だけ。気に入ったものを少しずつ集めています」

●しょうゆ麹と塩麹だけは手づくりしておく

白タッパーに麹

ブームがきっかけで使い始めたしょうゆ麹と塩麹は、どちらもベリー家には欠かせない存在に。

「お肉やお魚を漬け込むのはもちろん、汁物や煮物に加えれば、だしいらずで味が決まります。最初は市販のパウチを買っていたのですが、あっという間になくなってしまうので今は手づくりしています。以前は1週間かけてつくっていたところ、ホットクックなら6時間で完成するので、ますます使う頻度が高くなりました」

●高校までは塾に行かず、自宅学習

机にこども2人

学生時代に塾講師などをしていたベリーさん。その経験を生かし、子どもは塾に通わず、夫婦で家庭学習をサポートしています。

「塾は送迎にも時間を取られるので、今は家族の時間を優先することにしました。市販の教材を親が選び、子どもたちはそれに沿って学習しています。4人子どもがいるので、塾代分は将来の教育費に。中学までは公立の予定ですが、その後は希望の道に進めるようにしてあげたいと思っています」