祖父の代から80年続くベジタリアン家庭で育ってきたマンガ家のゆきち先生。
ベジタリアンとは、菜食主義とも言われ、肉や魚、卵などの動物性食品以外の食生活を送る人のことですが、周囲からはどのような反応があったのでしょうか? 中学生時代を振り返ってもらいました。

本格的すぎる赤黒い玄米に周囲は「これなに?」

漫画
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僕がお弁当を持って中学校・高校へ通っていたのは25年も前の話。

今でこそ玄米を好んで食べる人が増えましたが、当時はそもそも玄米を知らない人が多かったです。「玄米? 一度も見たことがない」みたいな。

玄米
これが母の炊く玄米です!

そんな認知度の低かった玄米に、うちの母は赤米・豆・ヒエなどアレコレ入れて炊き込むものだから、炊きあがりの色は赤黒く、表面はボコボコと山脈のごとく隆起。
玄米を知っている人が見ても「これなに?」な状態になっていました(笑)。

「お米は白いもの」と思っている友達からは「なんだその黒い弁当!」で超イジメられましたよ~(涙)。へへん! いばることじゃないか。

玄米以外はすべて野菜でした
たとえば食卓はこんな感じで玄米ご飯、そして野菜がずらりと並びます

お弁当の中身についてもう少し説明すると、玄米以外はすべて野菜でした。肉および揚げ物はゼロで、生野菜と煮物がずらーり。
自分のお弁当と比べて、みんなが食べている、肉や揚げ物の入ったお弁当の方が豪華に見えて、当時の僕がどれだけ劣等感を抱いたことか…。

正直言います。玄米のお弁当を見られるのが嫌でした!! 
玄米の…バカヤロォーーー!!!!!
ぜーはーぜーはー…ふぅ。

でもね、いまは玄米が大好き。
玄米が手軽に炊ける炊飯器がない時代に、手間をかけて毎日炊いてくれた母には感謝しかないです。お母さんありがとう。
母への感謝を述べたことで僕の好感度が上がったら幸いです。
ではまた。

【ゆきち先生】

マンガ家。栄養士。雑誌『みこすり半劇場』でデビュー。生まれたときから、高校生までベジタリアンとしてオーガニックに育つ。テレビ番組『人志松本の○○な話』に出演し、すべらない話に認定された過去もある。インスタグラム(

@yukichikakiuchi

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