今世間で一大ブームを巻き起こしている「食パン」。食パン専門店がどんどん増えていくなか、自分の好みに合うお店を知りたい! という方も多いはず。
今回は湘南でパン教室を運営している料理家の池田愛実さんが有名食パンを食べ比べ。それぞれの特徴を解説してくれます。近くにお店がなくても、並ぶ時間がなくても大丈夫。お取り寄せ可能なお店もありますよ!
もっちり、ふわふわ、小麦の香り!食パンごとの個性を楽しんで
●<もっちり系>皮まで美味しい元祖生食パン「乃が美」
すべての画像を見る(全5枚)・高級「生」食パン 1本(2斤) 864円(税込み)(写真は1斤サイズ)
高級生食パンブームの火つけ役といえばこちらのお店。特徴は皮までもっちりおいしいということ。「モチっとした弾力のある食感の食パンが好き」という方にオススメです。
また20~25℃で4日間保存が可能とのことですが、4日目も本当においしいのには感激しました!
※全国135店舗。予約可。HPにてお取り寄せも可能。
●<ふわふわ系>甘くて軽い絹の口どけ「銀座に志かわ」
・食パン 1本(2斤) 864円(税込み)
「に志かわ」の食パンの特徴は、なんといってもアルカリイオン水で仕込んだことによる絹のようなくちどけ。「食パンはふわふわ・しっとりした食感が好き」という方にオススメです。
少し甘めの味も特徴のひとつ。材料にマーガリンではなくバター、そして生クリームを使用しているところも高級感とこだわりを感じます。
生で食べるのがオススメとのことですが、トーストすると、表面のカリカリ食感で中のしっとり感が強調され、ほかにはないトースト体験が楽しめます。
※全国7店舗。予約可。
●<小麦の香り系>もっちり食感と小麦のおいしさ「ブラフベーカリー」
・ブラフブレッド 1.5斤 550円(税込み)
横浜の名店ブラフベーカリーはパン好きの間ではよく知られたお店。その代表作ともいえるのがこの「ブラフブレッド」という食パンです。
個人的にも大好きな粉、北海道産小麦粉キタノカオリを100%使用。そのうまみを丁寧な技術で引き出しており、食パンの皮からはうっとりするような小麦の香ばしい香りがします。
「小麦の香りを楽しめる食パンが食べたい」という方にはうってつけです。
※HPからお取り寄せ可能。食パン以外のパンもとてもおいしいのでチェックをお忘れなく。
●<シンプル系>究極のシンプルイズザベスト!「ペリカン」
・食パン 1斤 430円(税込み)
創業75年の老舗パンのペリカンは、東京浅草にお店を構える食パンとロールパンの専門店です。
こちらの食パンは原材料が「小麦粉・砂糖・バター・イースト・塩・V.C(ビタミンCの略称)」のみと、他店と比べて断然シンプル! パンをしっとりミルキーに仕上げる効果のある乳製品やはちみつを使っていないのに、耳までしっとりおいしい食パンに驚かされます。
詳しい製法は明かされていませんが長年食パンを作ってきた技術のたまものなのでしょう。
「究極にシンプルなのに毎日食べたくなる食パン」を食べてみたい方、予約してでも買う価値あり! の一品です。
※田原町駅より徒歩3分。電話予約可。近くにカフェもあり。同じ生地を使ったロールパンも最高なので、電話予約の際はこちらもお忘れなく。
●<しっかり系>究極の湯種食パン「セントル ザ・ベーカリー」
・角食パン 1本(2斤) 972円(税込み)
銀座でオープン当初から何年も行列が途切れない食パン専門店。3種類ある食パンの中でとくにオススメなのがこの角食です。
国産小麦の中でもタンパク質の多い"ゆめちから"と湯種(粉の一部を熱湯であらかじめこねておく製法)を使用し、もっちりとしたひきの強さは、今回ご紹介したなかでも1番! 「もっちり、しっかりした食感の食パンが好き!」という方にオススメ。
丁寧につくられていることが伝わってくる、毎朝この食パンだったらいいのに…と思わせてくれるような一品です。
※銀座一丁目駅から徒歩3分。予約不可ですがあまり並びたくないという方は表参道の2号店の方が行列が短いので狙い目です。
人気の食パンを5つご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。具材が入らないシンプルなパンだけに、材料や製法によって各店の違いが出ます。
なにげなく食べていた食パンも、掘り下げてみるとじつは「自分好みの味」があるはず。自分好みの究極の1枚をぜひ見つけてくださいね。