家事に育児に仕事に…と忙しい毎日にイライラしたり、家族にあたってしまったり、余裕のない自分に自己嫌悪になったり…。がんばっている女性ほど、悩みは尽きないものです。
みんなはどれくらい悩んでいるの? その悩みを解決するにはどうしたらいい?
気持ちを切り替えて“ご機嫌”な毎日を過ごす方法を、人気のメンタルコーチ・ワタナベ薫さんに教えてもらいました。
イライラしている人は94%、ワンオペ率も77%という結果に
ESSE読者150人にアンケートをとったところ、「毎日ご機嫌」に過ごしているという人は、なんとゼロ!という結果が。イライラの度合いやその原因を調査してみました。
●Q1:イライラすることはありますか?
よくイライラする 38%
ときどきイライラする 32%
毎日イライラする 24%
あまりイライラしない 6%
「子どもが言うことを聞いてくれない」「片づけても散らかす」など、思いどおりにいかずイライラを抱えている人が多数。本当はわかり合いたい夫の「心ない一言」も怒りの一因に。
●Q2:だれに対してイライラしますか?
子ども 53%
夫 28%
自分自身 8%
その他 11%
一緒に過ごす時間が長い家族ほど、イライラすることが多い様子。怒りを抑えられず、「夫にイラッとして家族写真を割って以来、そういうたぐいのものは置いてない」という人も…。
●Q3:家事分担はしていますか?
ほぼひとり 60%
すべてひとり 17%
家族が手伝ってくれる 16%
家事分担を家族でしている 7%
イライラの原因を調査すべく「ワンオペ」かどうかを質問。多くの人が家事も育児もひとりで抱え込み、家族のために時間を使っていました。「時間に追われている」という声も。
●Q4:理想と現実のギャップが大きいものは?
自己実現 37%
育児 27%
夫婦関係 18%
家事 10%
その他 8%
「もっと優しいお母さんになれると思ってた」という自己嫌悪や、家事や育児に忙しく「職場復帰できていない」など将来への不安の声も多数。自分のために時間を使えないがゆえの焦りが伝わる結果に。
人気メンタルコーチ・ワタナベ薫さんが教える機嫌のいい私でいる10の方法
いつも機嫌よくいたいけど、実際はそうもいかず、つい怒ったり、イライラしたりすることも多いもの。
ネガティブな感情を上手にコントロールし、気持ちを切り替える秘訣を、人気のメンタルコーチ・ワタナベ薫さんに教わりました。
●1.人は思いどおりにならなくて当然。コントロールするのは諦めましょう
イライラの多くは、人が思いどおりに動いてくれないときに起こります。たとえ家族でも、人の考えや行動をコントロールするのは不可能。人は思いどおりにならなくて当然なんだ、と諦めることで、心地いい関係を築けます。
●2.ガミガミ言っても伝わらない。「私は~してもらえたらうれしい」と伝えよう
頭ごなしにガミガミ言われては、相手も受け入れられません。なにか直してほしいときは、「なんであなたは〜してくれないの?」ではなく、「私は~してもらえたらうれしい」と、自分を主語にして、冷静に伝えるとスムーズです。
●3.環境は自分の選択の積み重ね。今ある「ありがたいこと」に目を向けよう
隣の芝生は青く見えるもの。他人をうらやむよりも、今得られている「ありがたいこと」に目を向けることで、幸福感を得られます。
●4.余った時間は生まれない。「自分アポ」を最初に取りましょう
やりたいことを実行できずイライラ…。そんなときは、この日は「○○をする」と手帳に書き込んでみて。時間が余るのを待たず、先に「自分アポ」を取ることで行動に移せます。
●5.ネガティブな気持ちは悪じゃない。人間くさくてすてきなものです
人間ならば、ときに悲観的になるのは当たり前。その気持ちを否定する必要はありません。とことんネガティブな感情に浸ったら、そのあとは心が軽くなっていくはずです。
●6.自分のできる完璧って?できない自分を認めよう
家事も育児も自分のことも…となにもかも完璧にはいきません。理想に近づくために「できること」「できないこと」を分けて考え、「できない自分」も認めることでラクになれます。
●7.イライラしたときは、原因を書き出すのが効果的です
まずは己を知るところから。イライラの詳細をノートなどに書き出せば、「自分はどんな状況でイライラしやすいのか」がわかります。感情を制御しやすくなるだけでなく、書いているうちにスッキリして、冷静さを取り戻せる効果も。
<以下のことを書き出してみよう!>・イライラした日時
・イライラした理由
・どうしてほしかった?
・イライラの度合い(1~5)
●8.イライラしそうな気配がしたらその怒りを実況中継
怒りそうになったら「ほらイライラしてきたよ~、どうする?」と、心のなかで実況中継してみて。自分を客観視することで、不思議とトーンダウンできますよ。
●9.ため息をしたくなったら、その勢いで深呼吸に変えましょう
ため息は、周りの空気も悪くします。はぁ~とため息をついてしまったら、その勢いで大きく息を吸い、深呼吸に変えるといいですよ。
●10.子どもや夫の機嫌より、まずは自分の機嫌を取ることが大切です
「自分の機嫌が最優先」というとワガママに聞こえるかもしれませんが、ママが明るく元気でいれば、家族にも伝染するもの。友達とお茶をする、おいしいケーキを食べる…。自分の機嫌を取る時間を、積極的につくることが大切です。
気持ちを切り替えるコツをつかめば、毎日はもっとHAPPYに過ごせるはず! イライラッとしたら、ぜひできるものから試してみてくださいね。