世界の買うべきワイン、ナンバーワンに選ばれた「バルベーラ種」をご存知でしょうか?
米国の「ワイン・エンスージアスト」誌が、2018年の「Top100 Best Buys」の1位に選んだのは、北イタリアの生産者ミケーレ・キアルロ社のバルベーラ種「チプレッシ・ニッツァ2015」でした。
ソムリエの福村真弓さんに、バルベーラ種のワインの魅力と、今飲むべき3本を教えていただきます。
1000~2000円台!今飲むべき赤ワイン「バルベーラ」
毎年その年のベストバイトップ100を発表するワイン・エンスージアスト誌が、イタリアを代表する黒葡萄品種バルベーラをトップに選出。
世界的に栽培されているカベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールを抑えての快挙により、これからさらに注目が集まること間違いなしのバルベーラを先取りしましょう。
●バルベーラの特徴は?
バルベーラ種はイタリアで黒ブドウの生産において3番目の生産量を誇るイタリアを代表的する品種。
本拠地は北イタリアはトリノが州都のピエモンテ州。比較的どんな気候や土壌でも栽培できることから、イタリア全土で栽培されています。
バルベーラ種はダークチェリーやにおいスミレの香りが感じられます。酸と糖度が高く渋味が少ないのが特徴。樽との相性もよく、樽熟成された高級ワインも。
ソムリエおすすめ!今飲むべきバルベーラ種3本
比較的安価でおいしい、自宅で楽しめるバルベーラ種のおすすめの3本をご紹介します。
●No.1に選ばれたミケーレ・キアルロ社のスタンダード・バルベーラ
◆香り
ダークチェリー、ブルーベリー、カシスなどの様々なフルーツが層になった複雑な香りに、においスミレの華やかな香りも感じられます。
◆味わい
味わいはドライでみずみずしい酸がしっかり感じられます。タンニンはシルキーで非常にエレガント。
しっとりとやわらかいワインに、ミートソースのパスタやラザーニャなどと合わせてお楽しみください。
◆飲むシチュエーション
お祝い事や特別なディナーで楽しみたいエレガントで洗練されたワイン。ラベルも華やかで、美しく特別な日を彩るワインにぴったりです。
・ミケーレ・キアルロ レ・オルメ バルベーラ・ダスティ 13.5% 2160円(税込) 輸入元:オーバーシーズ
●ホームパーティに!フォンタナフレッダ社のバルベーラ
◆香り
カシスリキュールやチェリーのシロップ煮などの濃密で凝縮した香りがリッチな印象。
芳醇な香りがグラスが立ち上ってきます。香りだけてぜいたくな気分。
◆味わい
味わいはしっかりとした凝縮感があり、高い酸が全体を引き締めています。
アルバは白トリュフが有名な産地。ローストポテトやフライドポテトにトリフュオイルをかけて一緒に味わってみては。トリュフオイルをかけるだけで簡単にいつもよりリッチな気分が味わえます。
◆飲むシチュエーション
ホームパーティなど、みんなで食卓を囲む際に楽しみたいワイン。おいしいワインを手に、すてきな時間をお過ごしください。
・フォンタナ・フレッダ バルベーラ・ダルバ 13.5% 2646円(税込) 輸入元:モンテ物産
●今年の干支・イノシシがラベル!平成最後の年にぴったり
◆香り
フレッシュなチェリーやクランベリーの甘酸っぱい香りが感じられとてもチャーミング。
◆味わい
ドライでフレッシュな酸が全体を軽やかにしています。味わいにもフレッシュな赤いフルーツの味わいが感じられ繊細な味わいです。
マグロなどの赤身のお魚にも合わせられる赤ワインです。
◆飲むシチュエーション
イノシシのラベルなので、2019年にこれほどぴったりなワインはないでしょう。フレッシュな赤ワインで、新年気分を楽しんでください。
・テッレ・デル・バローロ ピエモンテ・バルベーラ 13% 1404円(税込)輸入元:稲葉
タンニン(渋味)が少ないバルベーラは、ワインを飲み慣れていない方にも親しみやすい赤ワイン。ぜひ、注目のバルベーラからお気に入りの1本を見つけてみてください。
【今回使用したグラス】
・木村硝子店 ピッコロ 15oz ワイン 1080円(税込)
※価格は取材時のものです
※ここで紹介したアイテムは、仕入れの状況などによって同じ商品がない場合や、販売終了している場合もあるのでご了承ください