もうすぐクリスマス。あちこちのパン屋さんの店頭に、さまざまなシュトーレンが並んでいます。
最近は日本でも知名度が上がった、クリスマス時期のお菓子、シュトーレン。
パン教室を主宰する幸栄さんによると、おいしく熟成させるためのコツがあるそう。詳しく教えていただきました。
シュトーレンをおいしく熟成させるためのコツは、真ん中をスライスすること
「パン屋さんで働き始めて最初の冬、シュトーレンというお菓子を始めて知りました。その頃はお客さんも『これはなに?』という方が多かったのですが、最近ではあちこちで見るようになりました」と幸栄さん。
シュトーレンとはドイツの発酵菓子で、クリスマスを待つ4週間のアドベントの間、少しずつスライスしていただきながら、その熟成を楽しむというのが特徴です。
真っ白にまぶされた粉砂糖の下には、熟成されたバターたっぷりの生地。そこに、たくさんのドライフルーツやナッツがつまった、大人も楽しめるお菓子です。
「私もこの時期になるとたくさん焼いて、友人にプレゼントしています」
じつはこのシュトーレン、おいしく熟成させるためのコツがあるそう。それは、切る場所。
「つい端からスライスして食べたくなると思うのですが、最初に食べるといいのは真ん中なんです」
真ん中をスライスしたら、両方の断面をぴったりとくっつけて、ラップなどで包んでまた寝かせます。
「そうすると断面が出ることがないので、上手に熟成させながらシュトーレンをおいしく保つことができるんですよ」
コーヒーや紅茶に合わせるのはもちろん、お酒といただくのもおすすめ、と幸栄さん。
「スパイスが効いたお菓子なので、ホットワインといただいてもおいしいと思います」
ついたくさん食べてしまいたくなりますが、ちょっとずつスライスして、時間の経過とともに味の違いを楽しむのがおすすめだそうです。
クリスマスまであと少し。味わい深い焼菓子と一緒に、クリスマスを迎えてみてはいかがでしょうか。