ワインといえば白と赤が基本ですが、じつは「緑のワイン」も存在するってご存知でしたか?
ポルトガル語で「緑のワイン」を意味する「ヴィーニョ・ヴェルデ」が、微発泡で飲みやすくおいしいと話題です。
「ヴィーニョ・ヴェルデは、ポートワインで有名なポルトガル北西部で生産される微発泡の白ワイン。日本の食卓にぴったりなんです」と語るのは、ソムリエの福村真弓さん。
ヴィーニョ・ヴェルデがおすすめの理由と、飲んでみたい3本を教えていただきました。
緑のワインに大注目!魚やご飯にも合うその実力とは?
じつは、日本人より魚介類を多く消費するポルトガル人。ヨーロッパ最大のお米の消費国でもあります。
日本の食文化との共通点も多いポルトガルのグリーンワインは、日本の食卓にもぴったり。酸が高い白ワインなので酢飯に合い、お寿司にも。
「ヴィーニョ・ヴェルデ(グリーンワイン)」という名前の由来は、完熟前のブドウ(緑のブドウ)を使っていることから。
一般的な白ワインよりも軽やかでフレッシュ。気軽に楽しめるワインです。
アンダー2100円で見つけた!ヴィーニョ・ヴェルデ3選
●ヴィーニョ・ヴェルデは初めてという方におすすめ
◆香り
繊細なグレープフルーツピールや洋ナシのとてもチャーミングな香り。かすかに黄桃やスモモのようなふくよかなフルーツの香りも感じられます。
◆味わい
ほのかでキメの細かい泡、辛口ですっきりした酸が口の中をリフレッシュ。グレープフルーツのようなさわやかな味わいと、レモンピールのような心地よい苦味が感じられます。
柑橘類を絞ったシーフードサラダや白身魚のカルパッチョなどと合わせてお楽しみください。
・ヴァレ・ド・オーメン ブランコ キンタス・ド・オーメン 13% 1404円(税込) 輸入元:スマイル
●微発泡していない新しいスタイルのグリーンワイン
今注目の品種・アルバリーリョ100%でつくられた白ワインです。微発泡していないスタイル。
ラベルのカメレオンはなんと、ボトルが冷えると緑から青色に変化します!
【Before】
【After】
◆香り
フレッシュなレモンやグレープフルーツ、スダチの香り。非常に繊細で上品な白いお花の香りもありエレガントな印象です。
◆味わい
辛口でしっかりとしたアルコールのボリュームと心地よい苦味や塩味。飲みごたえたっぷりの大満足の1本です。白身魚の塩焼きにレモンとオリーブオイルをかけてお楽しみください。
・ジョアン・カブラル・アルメイダ カメレオン アルバリーニョ 2016 13% 1980 円(税込) 輸入元:オーデックス
●さらにワンランク上のヴィーニョ・ヴェルデ
◆香り
さわやかなレモンやライムにリンゴのミツや洋ナシの香りがしっかりと感じられます。複雑な香りに期待がふくらみます。
◆味わい
辛口でしっかりした酸。味わいにもレモンのようなさわやかさとミツのようなほのかな甘さに、しっかりとしたコクが感じられ、余韻も長く続きます。圧巻のヴィーニョ・ヴェルデです。特別な日にお寿司と合わせて楽しんでいただきたい1本。
・a&dワインズ シングラー2016 13% 2100円(税込) 輸入元:ヴォガジャパン
飲む前も、飲んだあとも!ヴィーニョ・ヴェルデについての豆知識
●ヴィーニョ・ヴェルデ地域って?
ヴィーニョ・ヴェルデ地域は西側が大西洋に面し、内陸部の東側には山が連なっています。ブドウの栽培面積はボルトガル全体の栽培面積の約15%を占め、ワインの生産量の86%が白ワイン。生産量の約45%を100か国以上に輸出しています。
●ヴィーニョ・ヴェルデの品種は?
代表的な品種はロウレイロを中心に、アリント、トラジャドゥーラをブレンド。伝統的にこの3種がブレンドされています。ロウレイロはアルコールが低くフレッシュな酸が特徴です。
●ヴィーニョ・ヴェルデのスタイルは?
ヴィーニョ・ヴェルデはボトリング前にガスを添加し、アルコールは9~12.5%と低く抑えられています。ほのかに甘味があるのが特徴。
微発泡のため、のど越しがよく、すっきりした飲み口です。近年はガスを添加していないスタイルの白ワインも増えています。
ヴィーニョ・ヴェルデには「ヴィーニョ・ヴェルデ委員会」の認証シールがはられています。
ぜひ、このシールを目印に、お気に入りのグリーンワインを見つけてみてください。
※価格は取材時のものです
※ここで紹介したアイテムは、仕入れの状況などによって同じ商品がない場合や、販売終了している場合もあるのでご了承ください