DIYで壁に穴をあけて、収納用のフックをかけたり写真を飾ったりする家庭が増えています。
でも大事な家の壁に穴をあける前に、気をつけたいポイントが。
「ネジ穴による不要な穴、壁への棚の取りつけなどの失敗…これらは簡単な対策をすることで予防できます」
そう語るのは、リペアサービスのプロである、櫻井悦子さん。
ひと手間かけることで、壁の傷みを防ぐ方法を教わりました。
ムダな壁の穴を増やさない!失敗なくフックやタオルかけを設置する方法
安価な道具やアプリを使い、正しい場所に確実にフックなどを取りつける方法を解説します。
●壁面(石膏ボード)は、アンカープラグを使えば、フックの強度がアップ!
石膏ボードはネジ止めができないので、フックなどが取りつけられないと思われていますが、ナイロン製のアンカープラグを使用することで、確実にフックを取りつけることができます。
壁に大きなネジ穴をあけてしまう前に、小さなナイロン製のアンカープラグを検討しましょう。
(1)アンカープラグの穴より小さなサイズのネジで穴をあける。
(2)穴にアンカープラグをドライバーでねじ込む。
(3)ねじ込んだアンカープラグにフックを取りつける。
ナイロン製のアンカープラグを使えば、ドリル不要です!
●意外と安価に購入できる「専用センサー」で壁を傷めない
タオルフックなど重量があるものを壁につける場合、特殊なパーツが必要に。柱を探してネジどめをすれば、安全かつ一定の強度を保って取りつけることができます。
その際、専用のセンサーを使うと壁内の柱を簡単に見つけられます。
ホームセンターなどで1台1000円以下でも見つかるので、あると便利です。
(1)センサーを作動させ、壁面裏の柱を探す。
(2)柱の場所がわかったら、印をつける。
(3)タオルフックを印をつけた箇所にネジ締めして取りつける。
重量があるものを壁に取りつける際は、柱を探して確実に取りつけましょう。
●壁面への取りつけの失敗を防ぐ便利なアプリ!
壁面にバーなどを取りつけるとき、感覚で作業すると、こんなにゆがんでしまうことも!
スマートフォンの水平器アプリを使えば、壁に取りつけるものが斜めになる心配がないので便利。
また、新しい住宅に入居する際、ドアや窓の歪みや床の傾斜などの確認にも使用できます。
たとえばiPhoneなら「計測」というAppleのアプリのなかに、水平器の機能(「水準器」)があります。
ほか、アプリストアで検索すれば、似たようなアプリが入手できます。
(1)アプリを起動させる。
(2)壁にスマホをあてて、水平を測定して位置を決める。
(3)「0°」を示すラインに合わせて取りつければ、水平になります。
これらのアイデア、ぜひ壁に穴をあける前に試してみてください。
※取りつけの際には耐荷重に注意してください。また地震の際などに落下してケガをしない場所を選びましょう