片づけや収納にがんばりすぎて、同じように片づけてくれない家族に対してイライラしたり、人を呼ぶために疲れたりしていませんか?
3人の男の子を育てながら、イラストや漫画の仕事をしているマルサイさん。仕事に家事に育児にと忙しいなか、すっきりした家をキープするコツは「がんばりすぎない」「ポイントを絞る」ことだそう。
ここでは手間をかけない片づけ術について詳しく伺いました。
いちいちしまい込むのをやめて、2割のポイントだけにしぼったら片づけがぐんとラクに!
結婚前は実家暮らしで、ほとんど家事の経験がなかったというマルサイさん。結婚したばかりの頃は力の抜き方がわからず、ひとりで抱え込んでいたといいます。
「照明の傘をきれいにして満足していたら、部屋の中は散らかりっぱなし…とか、がんばっているつもりなのに、から回り。ポイントがわかっていなかったんです」
そうこうするうちに、子どもが生まれ、3人の男の子の母親に。慌ただしい日々のなかでたどり着いたのは、2割のポイントだけに絞った家事。
「見えないところは多少汚れていてもよしにするとか、自分なりの着地点を見つけたら、グンとラクに。その分、仕事をしたり、子どもたちと遊ぶ時間が増えて、気持ちよく暮らせるようになりました」
●いちいちしまい込まなくても机と床になにもなければOKに
片づけが苦手で、さまざまな方法を試しては挫折してきたそう。
「はりきってラベリングしたら、細かく分けすぎて戻すのが大変になり、余計散らかってしまったり、収納を白いボックスに統一したら、子どもが汚して手間が増えたり…」
そこで、いちいちしまい込まなくてもよし!と割りきり、机と床の上になにもなければOKというゆるいルールに。
「そのために、散らかる場所の近くに一時置き場をつくるなど、すぐに片づく工夫をしました」
●散らかるところにイスを置き、その上なら置いてよしに
ついものを置きがちなリビングの入り口やソファ横にイスを配置。
「この上だけはものを置いてもいいことにしたら、いちいち元の場所に戻さずにすんでラクに。イスの上だと、インテリアになじんで、散らかって見えません」
●子どものオモチャは棚上に置けばすっきり
キッズスペースに散らかったオモチャは、カゴにポンポン入れて、壁にそって設置した棚の上に置くだけに。
「子どもでも簡単にできるので、寝る前や来客時も一瞬ですっきりした状態に戻せます」
●テーブルの上に出ていたものはボックスへ一時避難
テーブルに出しっぱなしになりがちな新聞や雑誌は、テーブル近くに置いたイスの上のカゴに放り込むだけ。
「ときどき中を確認し、下の方にあるものは、しばらく読んでいないので処分。掃除用の粘着ローラーもここに入れています」
●散らかった紙ものはとりあえず引き出しへ
しばらく保管したいDMや再配達表などは、テーブルそばの引き出しに。
「放置されがちな場所の近くに、とりあえず置き場を決めたことで、迷わず片づけられるように」
●掃除道具はしまわず床から浮かせて
浴室の掃除用具を床に置くと散らかって見え、ヌメリやカビも発生しやすくなります。
「とはいえ、洗面所に片づけるのは面倒なので、ブラシやスポンジなど、すべて浴室乾燥用のポールにつるすだけに。水気もきれて清潔です」