夏休みは、子どもの写真を撮る機会が増えます。
「子どもの目線や表情だけでなく、ポイントになる色を入れたり、写り込む色を限定したり、カメラの設定で色を調整するなど、“色”に意識を向けると、すっきりとしたおしゃれな写真になりますよ」とアドバイスしてくれたのは、写真教室を主宰する西村りつ子さん。
ここでは西村さんに、子どもを魅力的に写す“色”について詳しく教えてもらいました。
子どもの写真を撮るときは、色を意識!写真の空間を引き締める
海で子どもを撮るときを例にしてみましょう。
すべての画像を見る(全7枚)こちらの写真のように、楽しそうな表情をきり取るのもいいですが、ひと工夫。
カメラを低めにかまえて子どもを主役にしつつ、背景の海と空を入れて撮ると、写真一面が青で統一され、涼しげで海の壮大な雰囲気が伝わる写真になります。
ポイントは、カメラの設定でホワイトバランスを調整すること。青を強調させると、より青が際立った写真になります。
公園では、こちらのように、背景を緑一色にするのもおすすめです。気持ちのいい空気が伝わってきますね。
ちなみに周りに人がいたり、電柱や写り込むものがほかにもある場合は、コロンと寝転がってもらうといいです。
このときも、カメラの位置は低めに。見本の写真は上向きに寝ていますが、腹ばいになってもらって、カメラ目線というのもいいでしょう。
さらに、この写真のように、真上からきり取るのも有効です。
右下の木漏れ日がハートになっていて、かわいい雰囲気になりました。
また、公園にはポイントになるような色の遊具がいろいろあります。その色を利用して、ポップな雰囲気にきり取ってもおもしろいかもしれません。
こちらの写真では、公園の木々の緑色に、遊具の赤が映えています。
同じく、緑色に赤色がポイントになった1枚。
お子さんが身に着ける帽子や服に、差し色になるような色のものを取り入れるのもおすすめです。
この写真は、カメラの設定で「色合い」という部分を緑寄りにしています。こうすると、緑が強調された写真に仕上がります。
ぜひ、色に注目して、いろんな写真を撮ってみてください。
今まで見ていた風景が、また違った角度で見えると思いますよ。